壮大な句会が始まった2006/08/03 07:43

 明治41(1908)年8月、高浜虚子、松根東洋城たちは「日盛会」という一か月 連続句会を行ったのだそうだ。 本井英先生が、その「日盛会」を98年ぶり に復活、しかも午前・午後にして句会数を倍の62回に増やして、逗子のご自 宅で挙行するという壮大なイベントに着手された。 参加資格は特に問わず、 選句数・席順など、俳壇的に著名な方も、初心者も同等に処遇して、参加者の 鍛錬と親睦を深めたいという。 案内に「日頃は句筵を共にする機会の無い者 同志が偶会し句心を共にするのも、何かの縁と考えます」とあった。

 句会ごとに、兼題が出ている。 8月1日は、午前が「時鳥」、午後「炎天」。  2日「蠅」「土曜」、3日「撫子」「ヨット」などと続き、最終日31日「月」「露」 で千秋楽となる。 毎日、午前の兼題が、98年前の句会とほぼ同じ題である。  当日、逗子海岸等での嘱目吟も可、となっている。

 復活「日盛会」の記念すべき初日に、午前・午後の二回、参加させていただ く光栄に浴した。 本井英先生を含め、午前の参加者12名、午後14名。 「炎 天」はともかくとして、「時鳥(ほととぎす)」には参った。 東京では、とんと お目にかかることがなかったからである。  このところ、ずっと頭の中に、 「時鳥」が引っかかっていた。 出句は10句、選句も10句、そのうち特選句 を1句選ぶ。 午前の部は11時の出句締め切りで、1時間半ほどの句会となる。  午後の部は、3時半の出句締め切り。 これが、どんな方々が参加する、どの ような句会になったかは、また明日。