絵の中の花鳥風月2006/08/14 07:42

 12日、わが家のこの時期の恒例行事、ホテルオークラのチャリティーイベン ト“アートは世界のこどもを救う”「秘蔵の名品アートコレクション展」に行っ た。(24日まで) もう12回を数えるという。 どちらかというと、アートよ りだんご、桃花林の冷し中華が目当てなのだが…。

 ことしのテーマは『花鳥風月「日本とヨーロッパ」』、俳句の本井英先生が信 奉する「花鳥諷詠」に通じるものがある。 『花』では酒井抱一の四季の草花 図屏風、梅原龍三郎の赤や金をバックにした「バラ」、ここでよく見るキスリン グの花瓶に活けた独特の「花」、モネの「睡蓮」、大倉集古館蔵の切手にもある 横山大観の「夜桜」。 「夜桜」には『月』も出ているし、葛飾北斎の「月みる 虎図」というのもあった。 『鳥』は小林古径の「飛鴨」や、帰る鴨と来る燕 が入り乱れて飛ぶ図。 『風』では、ブーダンの「海、水先案内人」の海景が 広がって、やはりヨーロッパの風景画の世界かと思えば、古径の「河風」では 川に椅子を出して、黒い着物に緑色の帯の娘が桔梗の団扇を持って、白い裸足 を流れにひたしているのが、涼しそうだった。