「酉の市」「山茶花」の句会 ― 2006/11/16 07:52
日にちが前後するが、9日は夏潮会の句会だった。 今回から七句の出句、 七句の選句、季題は「酉の市」と「山茶花」。 私が出したのは、つぎの句。 10 月の二つの句会の反省から、あざとい狙いや説明のない、素直な句を心がけた。
一の酉なのに今日この暖かさ
お酉様美登利信如の町の中
熊手売る女ぽんぽん江戸言葉
酉の市一本裏は暗い道
二の酉と聞けば何やら気忙しく
山茶花のこぼれはじめて咲くを知る
山茶花は白が好きなり九品仏
選句中「三の酉なれば」だったか、「何やら気忙しく」の類想句があったのに は驚いた。 「二の酉と聞けば」の句、これじゃあダメだと思った。 結果は「美登利信如」を、ひろしさんと幸雄さん、「熊手売る女」を初参加の まゆみさん、「一本裏」を本井英先生とやすしさん、「二の酉と聞けば」をひろ しさん、「こぼれはじめて」を渓山さん、「九品仏」を英先生が採ってくれ、ま ずまずというところになった。
「酉の市一本裏は暗い道」について、英先生の選評。 「暗い道」は本来、 俳句なら「道暗し」としたいところだが、「暗い道」の方が「道暗し」より、あ る気分が伝わって来る。 たどたどしいけれど、力がある。 手馴れた句は、 流れるところがあるから…。 どちらがいいかは、議論しなければならない問 題だろう、と。
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