中国風白菜鍋・扁炉(ピェンロー)2006/11/30 06:28

 以前「等々力短信」に書いた、妹尾河童さんのいわゆる「白菜が信じられな いほどおいしい鍋」だが、簡単、素朴で、なるほどの味になる。 今夜やろう と、レシピを書き出した。 以前は意地悪く、白菜の終わる頃に書いたりして いたのだが、最近は人間が出来てきたので、白菜の美味しくなるこの時期に、 あらためてご紹介しておく。 

ピェンロー(5人前)

   〈材料〉

白菜 一株  4,5センチのザク切り、白い部分と青い部分をわけておく。 干し椎茸 50グラム 水でもどしておく、この水も使う。 豚のバラ肉薄切り 500グラム 鶏のモモ肉 500グラム ビーフン 一袋 水でもどす ほかに、胡麻油、粗塩、一味唐辛子。 ご飯、ベッタラ漬。

   〈作り方〉

大きめの深い鍋に、白菜の白い部分と豚、鶏、椎茸を全部ぶちこむ。 たっぷ り水(味の出た椎茸の水も)を注ぐ。 胡麻油を大サジ二杯たらしてフタをし、 しばらく煮たら白菜の青い部分を入れ、白菜がくたくたになるまで40分ほど 待つ。  だいたい出来上がったら、ビーフンを入れ、食べる直前に仕上げの胡麻油を タラタラ。

   〈食べ方〉

 各自自分の碗に、粗塩と一味唐辛子の粉を入れ、鍋の汁で溶かしたものをつ け汁にする。 鍋の具を食べたあとは、スープにご飯を入れピェンロー粥を作 る。 この粥には、冷たいベッタラ漬がよく合う。

小人閑居日記 2006年11月 INDEX2006/11/30 06:48

3246 太助の「桃太郎」、一琴の「ふぐ鍋」<小人閑居日記 2006.11.1.>

3247 桂文生と「岸駒(がんく)の虎」以前<小人閑居日記 2006.11.2.>

3248 「岸駒(がんく)の虎」全篇<小人閑居日記 2006.11.3.>

3249 小遊三の「鮑熨斗」、市馬の「寝床」<小人閑居日記 2006.11.4.>

3250 谷中の朝倉彫塑館で<小人閑居日記 2006.11.5.>

3251 三崎坂から「へび道」へ<小人閑居日記 2006.11.6.>

3252 鴎外ゆかりの宿で東京の温泉体験<小人閑居日記 2006.11.7.>

3253 「正倉院展」に行く<小人閑居日記 2006.11.8.>

3254 薬師寺、そして『国家珍宝帳』<小人閑居日記 2006.11.9.>

3255 「国分寺」・戦乱の時代・鉛ガラス<小人閑居日記 2006.11.10.>

3256 三田の戦没学生記念碑<小人閑居日記 2006.11.11.>

3257 高校同期会の「近況」から<小人閑居日記 2006.11.12.>

3258 サミュエル・ジョンソンと「第二の知識」<小人閑居日記 2006.11.13.>

3259 カタカナ英語、聞かない英語<小人閑居日記 2006.11.14.>

3260 サミュエル・ジョンソンとボズウェル<小人閑居日記 2006.11.15.>

3261 「酉の市」「山茶花」の句会<小人閑居日記 2006.11.16.>

3262 「酉の市」の起源と特色<小人閑居日記 2006.11.17.>

3263 神木から仏が現れる一木彫<小人閑居日記 2006.11.18.>

3264 「円空と木喰(もくじき)」<小人閑居日記 2006.11.19.>

3265 「東京国立博物館」、実は「東京博物館」?<小人閑居日記 2006.11.20.>

3266 レストランのバター〔O先生への葉書〕<小人閑居日記 2006.11.21.>

3267 伝 頼山陽作「水五訓」<小人閑居日記 2006.11.22.>

3268 B型ヒーロー<小人閑居日記 2006.11.23.>

3269 露伴と小林勇の出会い<小人閑居日記 2006.11.24.>

3270 幸田家と「塔」、獄中への手紙<小人閑居日記 2006.11.25.>

短信 3271 「メタ情報」の力<等々力短信 第969号 2006.11.25.>

3272 苦しい時のなぐさめ<小人閑居日記 2006.11.26.>

3273 青木玉さんの江戸言葉<小人閑居日記 2006.11.27.>

3274 小林信彦さんの『うらなり』<小人閑居日記 2006.11.28.>

3275 小説『うらなり』を論ず<小人閑居日記 2006.11.29.>

3276 中国風白菜鍋・扁炉(ピェンロー)<小人閑居日記 2006.11.30.>