産業カウンセラーの仕事2007/10/05 07:26

 2日、仲間内の情報交流会があって、「産業カウンセラーの仕事―職場からう つ(うつ病)と自殺を無くそう―」という話を聴いてきた。 メンバーのUさ んはCI(corporate identity)コンサルタントのお仕事のかたわら、産業カウン セラーの資格(厚生労働省認定)を取って、カウンセリングルームを開設、う つ病に悩む人々の相談に乗っている。 最近は、グローバル化や競争激化の中 で、どこの企業でも、うつ病で休職したり、薬を飲みながら働いている人が、 急激に増えているのだそうだ。 Uさんは企業の相談室(健康管理室)にも関 わって、主にうつ病の予防について、管理者を含めての理解と啓発活動にもあ たっている。

 Uさんがこの仕事に関わったのは、自身の学生時代のうつ病体験があったか らだというところから話し始めた。 ボランティアの児童福祉活動の資金稼ぎ に、陸送屋のアルバイトをした。 そこでトップの成績を上げ、信用されると、 パトカーやタクシーを運ばせてくれるようになる。 それで3時間睡眠とかで 一生懸命にやっている内に、超過労状態になって、高熱を発し、妄想が起きる、 うつ状態になったのだそうだ。 うつ病の原因には、その(1)超過労、(2) ショック(事件、事故、転勤などの)、(3)性格(真面目、一生懸命、神経質、 わがまま)などが、あるのだそうだ。 Uさんは、友達の支えや、就職した会 社の好意などがあって、快復することができた、という。

 その経験から、うつ病に悩む人たちが、自殺に追い込まれないで、なんとか うつ病から脱却して、復帰してもらいたいと、この仕事に取り組んでいるとい う。 偉いなあ。 真摯なお人柄と、熱い思いが、伝わってくる感動的な話で あった。