マクラ・志ん輔が茶会に出た2008/04/04 07:11

仲入後は、古今亭志ん輔の「豊竹屋」である。 志ん輔は、例のいやいやを するような顔で出て来た。 「凝っては思案にあたわず(余る、か)」というけ れど、凝ると、ほかが見えなくなる。 ついせんだって、おとといの前の日だ けれど、茶室が出来たというのに出かけた。 お茶はやったことがない、家の 近くの都立四商の文化祭で茶道部がお茶を点てているのをニヤニヤ見ていて以 来、つぎがこれ。 「幇間腹(たいこばら)」の若旦那は鍼を、枕に打って、ネ コに打って、その次だから、あっちのほうが順を踏んでいる。 でも、承知し ているからいいと言われ、もの笑いにしようというのだろうと、出かけた。 四 谷の濠を曲ったところ、すごい場所にある。

二世帯プラス三人の七人が客。 狭いところに入る。 まずお茶かお湯のよ うなものを飲んだ。 細かいつぶつぶが、ノドにひっかかる。 煎餅だそうだ。  飲んじゃったから、ノドがイガイガする。 木か鐘の合図があったので、前の 人について行き、真似をする、落語の「本膳」と同じ。 下足番が、這いつく ばっている。 怖い顔をしていて、しゃべらない。 つくばいがあって、にじ り口から入る。 真っ暗。 しばらく暗い。 お新香に、ご飯が出た。(正式の 茶懐石らしい) そのご飯がべたべたで、ウチで出したら、かみさんに怒られ る。 私が、飯炊いてるの、わかっちゃった。 実は硬いのが好き、歯が折れ るようなのが…。 酒が出た、少し(三杯?)。 好きなほうだから、こんなに 肴があるのに、というと、間でもどうぞ、といわれた。 どんどんやって、い い心持になって、ボーッとしていたら、表に出された。 外で、椅子で待つ。

木がコーン、コーンと鳴って、相客がみんな忍者みたいにかがむ。 女の人 は、九の一か。 真似をして、やったつもりになる、「だくだく」みたいに。 出 来損ないのお化けみたいなかっこうになった。 ご主人が迎えに出てくる。 つ くばいで手を洗う。 にじり口から入って、やっと出たお茶がドロドロ(濃茶 か)、エスプレッソみたい。 その後、広い明るい所で、ふつうのお茶が出る。  終わってみたら、全部で、5時間かかった。

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