2008年の巨人軍2008/05/08 07:08

 新潮社のPR誌『波』5月号で、南伸坊さんが「いきなりおもしろい」と、 ねじめ正一さんの『落合博満 変人の研究』(新潮社)を紹介していた。 読ま ずにはいられなくなる見事な書評だ。 それにねじめ正一さんは、詩人北村太 郎を描いた『荒地の恋』を読んで感心したばかりで、方向は違うが、間違いな いだろうと思ったのである。

 毎日、巨人戦を見ている。 最近は、放送されない日もあるけれど…。 考 えてみれば、(球場でもいくらかは観ているが)テレビ放送が始まってから、ず っと巨人戦を見ているわけで、それは50年を超す。 ボーッと見ていたにせ よ、他の何よりも時間をかけてきた。 ねじめさんは、江夏豊と同じ昭和23 (1948)年の生れ、それは私が小学校に入った年だ。 経験に重なるところが ある。

 そこで『落合博満 変人の研究』を、まず「2008年の巨人について」から始 めよう。 鼎談で高橋春男さんが「ラミレスやクルーンやら(セス・)グライ シンガーを揃えたとんでもない戦力の巨人と中日の戦いに、すごく興味あるよ ね」というと、ねじめさんは「中日を盛り上げるために巨人がいるという感じ になる可能性がある」と、現状をピタリと当てている。 冨士眞奈美さん「ス ポーツ記者の匿名座談会などでは、落合は原に勝つというもっぱらの評判ね」  ねじめさん「やっぱりFAで戦力を集めていいのは、長嶋さんだけでしょう。 で、みんなで遊んで。原がコーチの時、長嶋さんに「監督、こんなにいっぱい 集めちゃっていいんですか」と聞いたら、「いいじゃない、楽しくて。どうして 楽しまないの」」

 このように『落合博満 変人の研究』は、面白いのである。

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