「若葉」と「祭」の選句2008/05/13 06:29

 「若葉」と「祭」の句会で、私が選句したのは次の七句だった。

光る海光る若葉やバスの旅      さえ

二階より声かけらるゝ柿若葉     なな

湧水の砂の微動や若葉光       なな

むくむくと港を囲む若葉かな     良

ちちははの忌の共にこの若葉ごろ   秋

大幟立つや佃の本祭         なな

ご隠居の打ち揃ひたる祭かな     美保

 投句にくらべて選句の方は成績がいいというか、大方の評判とよく合致して、 特に上からの四句などはそれぞれ人気があって、沢山票が入っていた。 英主 宰の選評でも、〈光る海〉楽しい気分がよく出ている、〈二階より〉面白い、不 思議な句、情景が浮ぶ、〈むくむくと〉ちょっと特殊な港の景、波浮の港、土肥、 戸田(へた)、気仙沼あたりを思い浮かべた、〈大幟〉いかにも摂州佃村由来の佃 島の住吉神社の本祭らしい景、とあった。