「小泉信三展」の若き実動部隊2008/05/14 06:40

 10日は、福澤諭吉協会の一日史蹟見学会で、三田の図書館旧館大会議室で開 かれている「生誕120年記念 小泉信三展」を見てきた(~5/21(水)時間: 月~金 10:00~19:00、土・日 10:00~18:00)。

http://www.keio.ac.jp/information/080324.html

 まず、この展覧会の実行委員会の実動部隊の中心、山内慶太看護医療学部教 授の話を聞く。 山内さんは、なんと小泉信三さんが亡くなった昭和41(1966) 年のお生れだそうで、あとお二人の実動部隊、神吉創二幼稚舎教諭と都倉武之 福澤研究センター専任講師は、さらにお若いという。 あとで見た展覧会で、 展示されている写真も、本や印刷物も、全体にセピア色になっていた。 それ もなるほどと思われるのであった。

 山内さんの講演は、福澤諭吉協会の土曜セミナーで「福沢諭吉の見たロンド ンの医療」(2002.4.20.)を聴き、感心したのを憶えていたが、今回も見事なお 話だった。 実は、その土曜セミナーを聴いて、やはり感心されたのだろう、 小泉妙さんが山内さんに講演の記念にと小泉信三さん所蔵の福沢先生の本を一 冊贈られたのだという。 それがきっかけになって、小泉家に残された資料や 遺品の慶應義塾への寄贈、小泉妙さんに対する26回に及ぶインタビュー、そ して慶應義塾創立150周年と生誕120年に合わせての今回の展覧会開催へと、 つながったのだそうだ。 そのインタビューはこのたび、『父 小泉信三を語る』 (慶應義塾大学出版会)という本にまとめられた。