バラが盛りの旧古河庭園吟行 ― 2008/05/30 06:48
雨の予報が出ていた24日の土曜日、「枇杷の会」の旧古河庭園吟行があった。 慶應志木高の同窓会「志木会」の俳句の会である。 20回の記念の会というこ ともあったのか、いつもより多い13名の参加となった。 バラまつり開催中 で観光バスまで来ており、盛りのバラ園には大勢の見物人が出ていた。 幸い 天気が持って、締切近くなって、雨がパラパラきた程度、近くの滝野川会館と いう立派な建物で句会となった。 私が出したのは、次の七句。
薔薇の香や英国の話聴きに行く
風匂ひ人集ひ薔薇盛りなり
プリンセスミチコ五月の風に揺れ
コンドルの黒き洋館椎咲く香
両洋の庭を分けたり木下闇
下闇や虎の顔して猫が出る
椎の花降る中雨の降り来たる
渋谷の句会で連敗して、落ち込んでいた。 「枇杷の会」は最年長のせいも あるのだろうか、いつも割合相性がいい感じがある。 今回も、トップの洋太 さん、二番の英主宰についで、見学ということで参加の祐司さん(36期)と同 点の三番という結果になった。 うち主宰選は三句、〈風匂ひ人集ひ薔薇盛りな り〉〈下闇や虎の顔して猫が出る〉〈椎の花降る中雨の降り来たる〉。 講評:〈風 匂ひ〉みずから楽器になって、ふわっと湧いて出てきた感じ、バラ園の気分。 〈下闇や〉変な句、非日常的な気分、下闇を大げさに言ったところに技があっ たか。 〈椎の花〉「中」の重複が損、考える余地あり。
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