反省効いて慶應高校、甲子園初戦突破2008/08/06 07:07

 5日は、雑司が谷の下水道で工事の5人が流されたという雷雨。 大雨情報 が流れるテレビで、甲子園の慶應高校・松商学園戦を見る。 3月26日のセン バツでは、21世紀枠の山口・華陵高校を見くびったようで、13残塁、0-1で涙 をのんだ。 その反省が効いたのか、北神奈川大会決勝の東海大相模戦も粘り 強いところを見せて、夏も甲子園にやってきた。

 センバツと同じ田村(今回は背番号1)の先発、2回、松商学園に1点先制 され、上田誠監督の試合後の談話通り「いやな思い出」がよぎったが、その裏 すぐに逆転した。 死球の鈴木裕を阿加多がバントで送り、田村の右前ヒット で1・3塁、鈴木亮三振の二死後、8番斉藤の左前安打で1点、9番溝口センタ ーオーバーの三塁打でさらに2点、1番内藤もセカンド急襲の内野安打で、合 計4点を取った。 二死後、下位打線がつないだのが光った。 松商学園の林 投手は、140キロ台の速球を投げたが、変化球が甘く、「ベルト付近のストレー ト狙い」という慶應の指示が当たった。 松商小尾監督は「2回がすべて」と 語った、という。 慶應が、3回にも二死から、さらに4回にも、一点ずつを 加点、これが結果的に効いた。 8回からリリーフした只野は、先頭の4番吉 沢にボールが続き、レフト前にヒットされた不安な立ち上がりだったが、5番 吉沢のセンター前に抜けようかという当たりを山崎が好捕、ダブルプレーにし て救われた。 これが紙一重の岐路だった。 6-2からの9回表松商学園に2 点取られたが、6-4で逃げ切ることが出来た。 ヒット数も慶應12本に対し、 松商10本だった。

 ナイスゲーム、甲子園の楽しみがつづく。