エンジョイの夏、笑顔で終わる2008/08/16 08:12

 終戦記念日に、慶應高校の夏は終わった。 浦添商業、慶應高校の両チーム、 延長10回の最後まで、けしてあきらめない好ゲームであった。

 慶應上田監督は、田村―只野必勝リレーの順番を入れ替え、浦添商神谷監督 はエース伊波を6回までライトに置く作戦に出た。 1―2の7回、満を持し て登板した伊波を攻めた慶應は4番鈴木裕の二塁打と、5回から只野を救援し た田村のレフト前ヒットで2点を取って逆転、ゲームの流れは慶應に大きく傾 いたかに見えた。 その田村が、8回表浦添商の攻撃が始まる前、10分間出て こなかった。 左足親指付け根のマメが裂けて、テーピングした、と伝わる。  浦添商はトップの漢那が四球で出たのを、バントで送り、3番伊波の右安打で 1・3塁、4番山城のセンターへの犠牲フライで、同点とした。 慶應は8回、 9回とチャンスをつくったが、一本が出ず、延長戦に。

 10回表、浦添商は先頭の9番仲里がライト横を破る三塁打、1死後上地(う えち)俊のスクイズで3-4とした。 その裏、慶應も代打普久原がヒットで 出たのをバントで送るチャンスをつくり、わくわくさせたが、及ばなかった。

 田村を始めとする選手たちの笑顔がよかった。 エンジョイベースボール、 テレビで見ているこちらまでエンジョイさせてもらう、すてきな夏であった。

  塾高の負けて仰げば秋の空