「たぶの森由来」の碑2008/11/08 06:31

 今日は、慶應義塾創立150年記念式典が、日吉で行われる日である。 本日 「慶応義塾」刊行の『慶應義塾史事典』(慶応義塾150年史資料集 別巻1)に 「「たぶの森由来」の碑」という項目があった(この本、なぜか表紙だけが「慶 應」で、中は全て「慶応」という表記になっている)。 その記述は、次の通り。

 「三田キャンパス正門を入って左側、石垣手前に群生するたぶの森の由来を 記した碑。昭和六二(一九八七)年折口信夫生誕一〇〇年記念講演会の際に、 由来を記し、伝えるため慶応義塾国文学研究会により設置、除幕されたもので、 銘文には折口(釈迢空)の短歌も引用されている。この碑は、古代研究に関連 してたぶの木に深い関心を寄せた折口を記念するものとして、門下生の池田弥 三郎が発案、誕生した。〔渡部葉子〕」

 同じ事典の「社中の人びと」にある「池田弥三郎」の項目を参照するまでも なく、池田弥三郎さんは昭和五七(一九八二)年七月五日に亡くなった。 上 記の解説文、原稿は「この碑は」ではなく、「この森は」になっていたのではな いだろうか。