「七五三」と「八手の花」の句会2008/11/17 07:13

 13日は『夏潮』渋谷句会だった。 兼題は「七五三」と「八手の花」、割合 親しみやすい題に思われ、余り苦労せずに、すんなり出来た七句を出した。

  七五三飴の袋の長すぎて

  七五三父の靴まで届かずに

  父といふ所在のなさや七五三

  母の顔見に寄る軒の花八手

  モーターの音する路地や花八手

  花八手郵便受を飾りけり

  お隣に醤油を借りに花八手

 結果は“未曾有”の好成績で、すんなりが共感を得たようだった。 ただし 「父の靴」と「郵便受」には、一票も入らず、ご愁傷様となった。 採って下 さったのは、上から、「飴の袋」を見学参加の秀明さん、「所在のなさ」は三枝 子さん・松子さん・やすしさん・さえさんの4票、「母の顔」を秋さん・なな さん、「モーターの音」は松子さん・由実さん・芳三郎さん・和子さん・やすし さんの5票、「醤油を借りに」を英主宰・ひろしさん・芳三郎さん・けん詩さ ん・和子さんの5票、数えてみれば合計17票だった。 いつもは採ってもら えない女性陣の票が入っている。

 主宰選はただ一つ「醤油を借りに」だけだったが、選評は「一昔前の暮しぶ りを詠んで、一種“詠史”の句。これも平成の世の、一つの俳句の世界」と。