歯応え十分の堅焼せんべい2008/12/14 08:22

 枇杷の会の「三の酉」吟行で浅草へ行った時、寿し屋通りの句会場の前に、 いかにもしっかりした感じの、せんべい屋さんがあった。 店先で3、4人の 職人さんが、一枚一枚丁寧に焼いている。 堅焼醤油味一種類だけ。 少し見 ていて、これは間違いないと思い、お土産に十枚の包みを買った。 「カケ」 を買いに来る人もいるが、もう売り切れですと答えていた。 店先の縁台を借 りて、句会までの時間、最後の推敲をした。

 帰宅して食べると、最近のやわなせんべいと違って、歯応え十分で、実に美 味しい。 これぞ、本当のせんべいの味と食感という逸品だった。 このせん べいが噛める歯を、まだ持っている幸せを噛みしめる。  日本人は、一般の嗜 好に迎合した、軟らかいせんべいやスナック菓子を食べるようになってから、 堕落したのではないだろうか、などとまで考えさせられる。

 それで7日に上野浅草フィルで浅草公会堂へ行った時も、田原町で降りて、 またこのせんべいを買って来た。 大正3年創業の老舗の由、一枚買う人がい たが、一枚から売り、焼きたてのあつあつも、おすすめだそうだ。  入山せんべい 浅草一丁目十三番地 浅草公園寿し屋通り (雷門前の通りか ら、寿し屋通りに入り、ROX-2へ出る少し手前の右側)電話3844-1376 10時から18時まで 木曜休み