立川生志の「金明竹」2008/12/28 07:24

 笑志は4月に入門20年でようやく立川流の真打昇進試験に合格し、音は同 じ生志になった。 あいかわらず、花田勝ではない、と出て来る。 真打にな って、移動にもグレードのいい席が使える。 故郷の福岡から、エコノミーで ないいい席に乗った。 6月に落語を録音して、9月から機内で聴けることに なっていた。 CA、キャビン・アテンダントに番組の出ている機内誌を指し て、「これ、僕」と言うのが、夢だった。 だが探しても、載っていない。 国 際線でだけ、やっていた。 でも捨てる神あればで、神様はいた。 1Bに座 っていると、1Aに王貞治さんが座った。 隣に王監督ですよ、あなたならど うする。 機内食のことを尋ねるCAが、王さんに何と言うか、わかりますか。  (高い声で)「王様!」って、言うんですよ。 プライベートの時間だし、何を 話すか1時間半ずっと気を遣わせることになるので、上空ではずっと我慢して、 羽田に着いてから、5分位ならいいだろうと、名刺を出して挨拶した。 どこ かで、商売につながるかもしれない、と。 王さんは、名刺は持っていない、 と謝った。 「ホークス、日本一お願いします」なんて、素人っぽい発言をし てしまった。 立川という名刺を見て談志さんのお弟子さんですかと聞かれ、 談志さんによろしくお伝え下さいと言われた。 (これに続く話があったが、師 匠に伝わらないよう、ネットに書かないでということだったので、やめる。 続 きを聞きたい人は轟亭に千円を、と「真田小僧」になる)

 そこで、「金明竹」だが、ふつうの人と上方弁が一味ちがう。 「だんなはん、 おいでだっか?」「あんた、おいえはんだっか?」 プログラムの長井好弘さん によると、談志家元にも「上方弁、うめえなあ」とほめられた、本人は「福岡 生れだから、できて当然」といっているという。 道具屋のおかみさんが、う ろおぼえの口上を、言い間違えて述べるくだりが、じつに面白かった。