役に立たないことを一生懸命にやっている2009/07/08 05:45

演奏中の<花てまり>(写真by林莊祐さん(昨日のも))

もういい加減に長くなったのだが、最初の方でこんなことを言って、司会の 大島さんに、5分になったら、合図をしてくれるようにお願いしておいた。 書 くほうは、千号も書いてきたから、なんとか書くけれど、しゃべるほうはまる でダメで、14年前の平成7年3月25日の浅草ちんやでの「700号の記念の会」 では、原稿をつくって行き、長々とやって、最後に「簡単ですがご挨拶といた します」と言ったら、どっと笑いが来た。 高校時代からの友人は、目の前に していながら、きょうはスキヤキは食べられないのかと、半分あきらめていた という。

時間が8分を過ぎたというので、この会の発起人になってくれた友人たちを 紹介して、たくさんの拍手を頂いた。 大島良さん、藤原忠男さん、大塚宣夫 さん、端達夫さん、西村一宏さん。 詳細は略すけれど、一例を挙げれば、こ の会をプロデュースしてくれた藤原さんは、大きなイベントやコンサートのプ ロデューサー。 とっさにいい譬えが出なかったが、私は「子供の喧嘩に、航 空母艦が出て来たようなもの」と、言った。 会場には開宴から、フルートと 筝の姉妹デュオ<花てまり>の生演奏が流れていた。

ここで時間を訊くと、ストップウォッチを持った藤原さんが恐い顔で、13分 とか言った。 もう少し用意があったのだが、端折ることにした。 日記を読 んで下さる方は、その分が読めることになった。 これを「バーチャル・リア リティ」という(ちょっと、違うかな)。

 平成2年6月15日の「等々力短信」534号に「アウトサイダー」という題 で書いていました。 その中に南伸坊さんの言葉を引いております。 (3月 にサントリー美術館で国宝三井寺展を見ましたが、三井寺園城寺の中興の祖・ 智証大師円珍という方のおむすび頭が、南伸坊さんにそっくりでした。) 「遊 びのようなことが仕事になっていますけど、やっぱり生活するためにやってい るという意識がどこかにあるわけです。 生活の心配がなくて、役に立たない ことを一生懸命にやっているという状態が、いちばん贅沢なんですね。」と、い うんです。  私は、今がいちばん贅沢な状態でありまして、出来ればこのまま、死ぬ迄う んうん押していこうと思っておりますので、よろしくお願い申し上げます。 あ りがとうございました。