お別れ会「湊さん、情熱とロマンをありがとう!」2010/06/08 06:55

 6月5日、神戸の六甲アイランドで開かれた湊邦彦君のお別れ会「湊さん、 情熱とロマンをありがとう!」に参加することが出来た。 祐美子夫人、二人 のお子さん麻希子さんと昂志君に、初めてお目にかかり、ご挨拶をした。 黙 祷の後、湊君が「マキ と タカ への通信」と題して、お子さん方に書き遺した 自らの足跡を、その時々の写真とともに、麻希子さんの朗読で、ビデオに編集 したものが放映された。

 幼少の頃の彼は身体が弱かったが、それが明るく活動的になり、後年、仕事 や地域活動や遊びに花開いて行く素地を作った原点に、高校時代の仲間とのこ とを挙げていたのが、意外でもあり、嬉しくもあった。 北海道への10泊11 日間の修学旅行で班を組んだ、理科系クラスの中で少し異端だった7人の仲間、 後で経済学部に進むその中に、この日参列した鈴木君も私もいたからだ。 ビ デオの写真の中に、若き日のわれわれが何度も登場した。

 3年間のサラリーマン生活を25歳で辞めた湊君は、尼崎を中心に友人たちと 市民運動を組織し、映画や講演会、さまざまな文化運動にのめりこむ。 病気 でこの活動を離れた後は、浜甲子園団地自治会の専属職員として、広報・イベ ントを中心に活動し、ここで磨き上げて行った企画力、コミュニケーション力、 問題解決能力が、後の販売促進の仕事のベースになる。 31歳で現・(株)エ スピーワークを立ち上げ、シャープ(株)の販促誌『シャープニュース』の仕 事を始める。 販促誌の新しい世界を切り拓こうという情熱が結集した制作現 場で、以後35年間にわたって編集一筋に打ち込んで来た。

 私生活では、41歳で結婚、1男1女に恵まれ、ヨットやスキーなどのアウト ドアライフを、家族や友人と楽しむ生活を満喫した。 4年前、住まいの六甲 アイランド イーストコート7番街、6棟400戸千人の地区の管理組合理事にな ると、住民参加のイベントを数多く開催し、自分も楽しみながら、みんなにも 楽しんでもらう『場』づくりを先頭に立って実践、町をよくする新ふるさと運 動を展開し、その活動を推進するNPO法人も設立した。 明石市でも友人た ちと「明石まちづくり市民塾」の活動を積極的に推進していた。 海が好きな 彼は西明石の海沿いの土地を取得し、将来はみんなで老後を過ごすペンション のような施設を建てる夢を抱いていたのだそうだが…。