慶應の大震災シンポジウムを聴く2011/07/10 07:13

 6月27日、慶應義塾主催の学術シンポジウム「震災後の東日本の復興・再生 に向けて」が、三田キャンパスの南校舎ホールで開催された。 風邪を引いて いたのだが、ぜひ聴いてみたかったので、敢えて出かけた。 ホールは、先日 の一日史蹟見学会で壁に創立150年記念事業基金の寄付者の名前(個人は150 万円以上の掲載希望者。日吉には記念館に50万円以上があるそうだ)が刻まれ ているのを見て来た南校舎の5階、この日が記念すべき初めての使用というこ とだった。

 清家篤塾長の挨拶のあと、第1部は講演が4人、第2部はパネルディスカッ ションというプログラムだった。 講演は、“ミスター・インターネット”村井 純環境情報学部長が「災害危機管理・情報」、佐藤春樹理工学部教授が「エネル ギー」、三村將(まさる)医学部教授が「医療問題」、神成(しんじょう)淳司環境情 報学部准教授が「地域再生」を担当した。 パネルディスカッションは、五百 旗頭真東日本大震災復興構想会議議長を特別ゲストに、国分良成法学部長の司 会で、4人の講演者をパネリストに、竹中平蔵総合政策学部教授が総括コメン トをした。

 清家篤塾長は、いろいろの学問がある知のプラットフォームとしての慶應義 塾が、日本の復興と再生のために貢献していかなければならないとして、明治 の地震や津波の災害にいち早く義捐の活動をした福沢の三つの精神を挙げた。  (1) 実学=実証科学…問題の真の姿を理解し、問題解決の筋道を考える。 (2) 公智(正しい判断)…厳しい状況に対して、知的強靭さが必要、思い切った財 政、公的支出が必要。 (3)徳心(思いやる心)…義捐金だけで人々を助けること はできない、徳心、同情心の表れがなければ、社会は成り立たない。

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