「青嵐」と「蛇」の句会2013/06/18 06:50

 13日は、『夏潮』渋谷句会だった。 兼題は「青嵐」と「蛇」、私はつぎの七 句を出した。

国宝の天守を鳴らし青嵐

青嵐葉裏の白を見せて行く

青嵐オープン・カフェのひと騒ぎ

枝に蛇慌てて過ぎる峠道

くちなはのぬらりあやしき光かな

一尺に足らざる蛇に震へをり

蛇を見て巳年金玉縮こまる

 私が選句したのは、つぎの七句。

青嵐鉄骨ぐんぐん組み上がる     良

堰堤のしぶき吹き上げ青嵐      なな

青嵐芝生の小鳥走りけり       やすし

身を強く撓めて蛇の構へをる     和子

まつすぐにくちなは苔をすべりゆく  裕子

先頭の悲鳴は蛇よ列乱る       さえ

用水の水かさ増すや橋に蛇      さえ

 私の結果は、<国宝の天守を鳴らし青嵐>を主宰と幸雄さん、<青嵐葉裏の 白を見せて行く>を主宰と幸雄さん、<青嵐オープン・カフェのひと騒ぎ>を 梓渕さんと耕一さんが採ってくれて、主宰選二句、互選四票の計六票と、まず まずだった。 残念ながら、女性の賛同を、まったく得られていない。  主宰評。 「国宝の天守」、面白い、思いつくのは犬山城、木曽川から吹き上 がる風にガタピシ、戦国の世へと空想が広がる。(犬山城、私の発想源と一致し た。) 「葉裏の白」、いい句、その通り、葉の裏はやや薄い色をしている。