入船亭遊一の「真田小僧」2013/11/03 07:07

 文化の日に、落語である。 落語という日本文化は、この先、続いていくの だろうか。 10月30日は、第544回の落語研究会だった。 開口一番の入船 亭遊一は、学校公演の小学校だと、解説から始めるという。 しゃべる時、上 手、下手を向く使い分け、扇子と手拭の使い方。 扇子はわかるが、手拭を知 らない。 ランチョンマットか、という。 扇子と手拭で、手紙を書く形をや る。 扇子が、筆だというのは分かる。 馴染みがないのが、煙草を喫むしぐ さで、煙管を知らない。 扇子で「気分がいいなあ」と、喫んで見せたら、4 年生の子が言った。 「脱法ハーブ?」

 「真田小僧」       入船亭 遊一

 「権助魚」        林家 彦いち

 山田洋次作「真二つ」  柳家 花緑

           仲入

 「三年目」        橘家 圓太郎

 「試し酒」        柳亭 市馬

 遊一の「真田小僧」だが、当日記にも2007年10月に柳家さん喬(11月2 日の日記)、2011年6月に金原亭馬治(7月1日の日記)が演じたのを、書い ていた。 遊一は、金坊が火鉢の火を熾し、お父っつあんに煙草でも吸わない か、お茶でも飲んで、世間話の一つもと、声をかけるところから始める。 子 供は風の子だ、表で遊んで来い、と言って金坊にせびられ、小さなのを大きな 声で出す、お金が10円。 お父っつあんの留守に、おっ母さんのところへ、「こ んにちは」と白い服の男の人が訪ねてきて、おっ母さんが手を取って家の中に 引っ張り上げたところまで話して、10円。 おっ母さんが、外で遊んで来いと くれたのが、100円。 町中を一回りして戻ると、障子が閉っていて、のとこ ろで20円。 お布団、座布団じゃなくて、寝具の布団が敷いてあって、おっ 母さんは寝巻で、男の人がのしかかるようになって、肩や腰をさすると、おっ 母さんがアーとか、イイーとか、もっと強く、とか言うところで、30円。 そ れは誰だ、横丁の按摩さんがもんでいた、で合計60円持ってかれる。

 さん喬は、と前のを見たら、1銭から始まり、おっ母さんがくれたのが5銭 で、3銭はここまで、最後は5銭だった。 それぞれ時代をどのへんに設定し ているのだろうか、演者の年代が現れていて、面白い。 出来はといえば、10 円と1銭ぐらい違ったのは、仕方がないところだろう。

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