山梨県側の富士山を満喫2013/11/13 06:29

富士山五合目からの南アルプス

 8日、同期の仲間の有志の会で、山梨県側から富士山を見て来た。 富士急 行の専務を務め、現在は「慶應の水」の富士ミネラルウォーター社長の澤辺正 恭さん肝煎りの企画だった。 新宿西口、工学院大学前に午前8時20分集合 だったが、時間に28名全員が顔を揃えていたのは、歳の所為もあるか。 以 後、バスの出発時間に遅れる人が一人もいなかったのは、普通の団体バス旅行 とはちょっと異なるところだ。 前日、幹事から富士山五合目近辺の気温は0 ~5度程度との情報が流れ、みんな準備万端の厚着である。

 好天に恵まれ、中央高速を進むと、富士山が姿を見せる。 上の方だけ、雪 を冠っている。 日頃、例えば東横線の車窓から遠望できる富士を、なぜ周囲 の人たちは見ないのだろうかと思う「富士山好き」だ。 『暮しの手帖』の大 橋鎭子さんのように、大声で周りに知らせたりはしないけれど…。 晴天の一 日、裾野まではっきりと見える山梨県側の雄大な富士山を堪能することが出来 たのは、まことに幸せなことであった。 静岡県側を表、こちらを裏というら しいが、改めて山梨県側の良さを再認識した。 この日、静岡県側に雲があっ たので、ガイドさんによるとあちらではこうは見えなかったかもしれないとい うことだった。

 富士スバルラインから、「天地の境」と呼ばれる富士山五合目まで登る。 標 高2305m、振り返れば大富士山頂が迫る。 売店の「回し者」というおじさん の案内で、小御嶽神社へ。 木花之開耶姫(このはなのさくやびめ)の姉、磐 長姫命を祀っている。 恥かしながら、この旅で初めて木花之開耶姫が富士山 の神で、浅間神社に祀られていることを知った。 小御嶽神社の展望台から、 遠くは天辺に雪を冠った雄大な日本アルプスと、ごつごつした八ヶ岳、眼下に 広がる山中湖、富士吉田市、河口湖、北富士演習場などを一望する。 富士山 五合目は賑わっていて、韓国語、中国語、ロシア語が飛び交っている。 日韓、 日中関係の難問など富士山の前にはどこ吹く風、顔色なしの友好親善ムード、 富士山の威力は絶大である。