明日から葉書の料金が62円2017/05/31 07:16

 明日6月1日(木)から郵便の通常はがきの料金が52円から62円になる。  不思議なことに、「年賀はがき」は52円のままだという。 ただし12月15 日から翌年1月7日の間に差し出された「日本郵便が発行する年賀はがき」と 「通常はがきの表面に「年賀」の文字を朱記したもの」のみ。 今回の値上げ は、収益の低迷する郵便事業を立て直すためで、はがきの配達数は平成27 (2015)年度約63億通、年間数百億円の収益改善になるそうだ。

年賀はがき料金の据え置きは、まとめて集配できるからだというが、日本郵 便のドル箱なので、値上げをすると、極端に発行枚数が減ってしまう懸念があ ったのだろう。 年賀はがきの発行枚数は、平成15(2003)年の44億5936 万枚をピークにして、年々減少、平成28(2016)年は31億4208万枚だった。  平成27(2015)年は32億167万枚だから、上記の平成27(2015)年度配達 数約63億通と比べると、年賀はがきだけで50%を超すことになる。

6月1日(木)からの郵便料金の変更は、はがきの料金のほかに、定形外郵 便物と、ゆうメールで、所定の規格に収まるかどうかによって、規格内と規格 外に運賃を分けて設定している。

なお、いつから通常はがきの料金が62円になるかだが、郵便局窓口での受 け付けは6月1日午前0時からで、ポストに投函する分は6月1日の第一回集 配までは52円でいいそうだ。

ついでに、通常はがきの料金の推移を書いておく。 明治16(1883)年1 月1日から、1銭。 明治32(1899)年4月1日から、1銭5厘。 大正12 (1923)年4月1日から、2銭。 昭和19(1944)年4月1日から、3銭。  昭和20(1945)年4月1日から、5銭。(花森安治の『見よ ぼくらの一銭(セ ンは金偏がない)五厘の旗』は二銭の旗、三銭の旗、五銭の旗だったかもしれ ない。) 昭和21(1946)年7月25日から、15銭。 昭和22(1947)年4 月1日から、50銭。 昭和23(1948)年7月10日から、2円。 昭和26(1951) 年11月1日から、5円。 昭和41(1966)年7月1日から、7円。 昭和47 (1972)年2月1日から、10円。 昭和51(1976)年1月25日から、20円。  昭和56(1981)年1月20日から、30円。 昭和56(1981)年4月1日から、 40円。 (はがき時代の「広尾短信」(昭和50(1975)年2月25日創刊) 「等々力短信」は、10円で始まり、20円と30円を経て、40円まで(昭和57 (1982)年9月5日第262号)あった。オイルショックなどで物価高騰の時期 だった。戦争直後、頻繁に改定されているのも、インフレの影響だとわかる。)  平成元(1989)年4月1日から、41円(消費税登場)。 平成6(1994)年1 月24日から、50円。 平成26(2014)年4月1日から、52円。(この20 年ほどはデフレだということが、よくわかる。)

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