あふれるユーモアと人生の余裕2017/09/07 07:14

 男声合唱団「アゲイン」の演奏会第二部。 独唱会を意味する「リサイタル」 と銘打っているのが気になるが、何か謂れがあるのだろうか。 全員が揃った ところへ、メゾ・ソプラノの小島(おじま)りち子さんが華やかに登場して、 「アゲイン」に花を添える。 一曲目は「パダム・パダム」。 司会者が小島り ち子さんに三問質問。 小島さんはクラシックとポピュラー、タンゴのどれも 歌うけれど、どれが本職か? 「全部本職」。 指揮の宮島将郎さんは、小島さ んに惚れこんでいるようだが? 二人はハグした。 りち子さんは独身か?  「一人居ます」。 小島さんの二曲目は、「わたしのお父さん~歌劇「ジャンニ・ スキッキ」」。 「ひとり居ります」と歌う小島さんに、「可哀そうなりち子」と 合唱がかぶさり、「お先にどうぞ! さよならお父さん」と小島りち子さんが返 す。 バンドネオンの早川純さんと小島りち子さんというプロを配したことで、 全体が引き締まった。 お洒落な企画構成と、あふれるユーモアに年の功、い かにもインテリの集団を感じた。

 つづいて「和尚さん危機一髪」。 私も頭が気になるのでざっと見ると、団員 21名の内、頭の薄い人が9名、白髪が多いが髪のある人が11名とほぼ半々、 坊主頭の人が1名いた。 司会の「導師入場です。合掌願います」の声に、団 員の一人、荒川区南千住の浄土宗系真覚山菩提院西光寺の笠原立晃住職が、僧 帽、僧衣で、手に携帯用の木魚と鉦を持って入場する。 「和尚さん危機一髪」 の歌詞が、また愉快。 「下町の和尚さん。それにつけても和尚さん、あなた も人の子、生身の身体。饅頭咽喉につまらせて、死ぬかと思ったが…」、「前立 腺に出来た癌、別の検査で見つかって、無事に手術で取りました」、「全財産を 寺の建て替えに、財布と身体は痩せたけど、破産はせずに済みました。つくづ く貧乏は嫌だと思いました。お金がなければ生きられません」 ポクポクポク ポク! 「人生は常に危機一髪、生と死、どちらになるかは時の運、生き抜く 覚悟を持ちましょう。 アーメン!」

 「和尚さん危機一髪」とセットが「知りたくないの」。 「あなたより先に、 死にたくないの。浮気をしたこと、忘れて欲しい」「あなたのことは、いつでも 見送るわ、死にたくないの。」と歌う。

 アメリカ南部、巻き舌の「ジャンバラヤ」と、「酒呑みの歌」。 団員に呑 み手は多いが、現代の平手造酒という杉田正文さんのソロ、「どんな酒でも、 例外なしに、みんな呑みます」と歌い、「黒田節」のコーラスが挿入された。  つづいて、スタンナード・ナンバーの「ペーパー・ムーン」と、ライトを落し て「スターダスト」。 最後の曲はビートルズの「ミッシェル」、「好きだ、 好きだ、好きだ!」

 終りかと見せて、拍手を浴びてアンコール。 引っ込んで、出たり入ったり すると、階段で転ぶのでと、そのまま二曲。 一曲目は「踊り明かそう(「マ イ・フェア・レディ」)」。 ここで重大発表、今回限りで高齢化のため解散 する、と。 惜しむ声しきりに、引き続き何か考えるとも、含みを残した。 二 曲目は「慕情」、「人生は素晴らしい」「恋は素晴らしきもの」とは、「アゲ イン」の演奏会を聴いた観客みんなの感想でもあった。

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