拍手の起こる痛快活劇2017/09/11 07:07

 子供の頃、アラカン嵐寛寿郎の『鞍馬天狗』シリーズを、よく映画館で観て いた。 杉作少年が絶体絶命の窮地に陥った瞬間、土手の上を馬にまたがった 鞍馬天狗のおじさんが駆け付けて来る。 映画館の観客は子供も大人も、それ を拍手で迎えたものだった。 たちまち悪者をやっつけた鞍馬天狗は、「杉作、 日本の夜明けは近いぞ」と言うのであった。

 「やすらぎの郷」にはジムもあって、“秀さん”高井秀次(藤竜也)や、元 殺陣師の那須(倉田保昭)、大部屋俳優の原田(伊吹吾郎)が、今でも毎日身体 を鍛えていた。 「やすらぎの郷」の警備や厨房の男性職員には、前科があっ たり、保護観察中の人が、特別に採用されて、ここで更生の道を歩んでいた。

 夜になると菊村栄(石坂浩二)、“マロ”真野六郎(ミッキー・カーチス)、“大 納言”岩倉正臣(山本圭)、白川冴子(浅丘ルリ子)、水谷マヤ(加賀まりこ) たちは、バー・カサブランカでだべっている。 二十のバーテンダー、いつも 明るい“ハッピー”財前ゆかり(松岡茉優)が、菊村と“マロ”が話し込んで 晩くなった帰宅途中、土地の暴走族たちに襲われて不幸な目に遭う。 職員た ちは、報復を計画するが、前科などがある。 それを知った“秀さん”、那須、 原田の三人は、「これはわれわれ老人の仕事だ」と、彼らに代わって暴走族たち が集まっているクラブに乗り込む。 その場面を見ていた家内は、『鞍馬天狗』 映画のように、拍手をしたのだった。 

昔取った杵柄、三人は不良達を散々にやっつけ、連中を魂消させた。 翌日、 名倉理事長(名高達男)には叱られ、治療やマッサージを受けたりしなければ ならなかったのだけれど…。

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