「等々力短信」1051号から1100号・一覧<小人閑居日記 2017.10.26.>2017/10/26 07:04

     2013(平成25)年
第1051号 2013.9.25.  慶應志木自然観察会/私のすべてのルーツが、この地にあった
第1052号 2013.10.25. パリに生れ、パリに死す/女優ヨーコ・タニ、森まゆみ「谷洋子のポルトレ」(岩波『図書』8、9月)      
第1053号 2013.11.25. 年年歳歳の紅葉/家族で南禅寺天授庵、醍醐寺、東福寺          
第1054号 2013.12.25. 経営者で文化人/堤清二さん=辻井喬著大平正芳伝『茜色の空』(文春文庫)、自立した近代的で文化的な市民の確立目指す

     2014(平成26)年
第1055号 2014. 1.25. 「静(せい)」の歌会始/「召人」芳賀徹さん、ゆったりとした時間が流れる
第1056号 2014. 2.25. 乙川優三郎著『脊梁山脈』/日本と朝鮮は同祖、千年前からの同胞
第1057号 2014. 3.25. 気骨の人の明快な決断/松永安左ェ門の「釈迦金棺出現図」ほかの美術品、慶應志木高用地の寄贈      
第1058号 2014. 4.25. さん喬の「江戸っ子と落語」/「代官山落語会」、神田川で産湯をつかった人が江戸っ子
第1059号 2014. 5.25. 中津城の天守閣/あったか、なかったか疑問、司馬遼太郎も両方書いた
第1060号 2014. 6.25. 神式の結婚式、芝居茶屋/「皇大神宮遥拝殿」東京大神宮、今泉みね著『名ごりの夢』(平凡社東洋文庫)の芝居茶屋
第1061号 2014. 7.25. 福沢諭吉と歌舞伎/「芝居改良の説」、脚本『四方の暗雲(くろくも)波間の春雨』を書き下ろす
第1062号 2014. 8.25. 母の秘め事/三田完著『俳魁(はいかい)』(角川書店)、母の倫(みち)ならぬ恋を書く作家の業           
第1063号 2014. 9.25. 105歳に聴く長生きの秘訣/グルメが秘訣、片山豊さんの食べ物絵日記
第1064号 2014. 10.25.「明治14年の政変」の共同研究を/大隈の会計検査院、統計院設立に、福沢は慶應義塾人材を紹介
第1065号 2014. 11.25. 冬のボサノバ/乙川優三郎短編集『トワイライト・シャッフル』(新潮社)に句をつける、<たそがれの別れ話や夏の果>          
第1066号 2014. 12.25. 戯去戯来/「ゆらチン!」、『超芸術トマソン』、戯(たわむ)れ去り戯れ来る、自ずから真あり            

     2015(平成27)年
第1067号 2015. 1.25. 松陰、ペリー黒船に密航図る/列強の軍事力には対抗できない、まず外国に学ぶべきだと考えた松陰
第1068号 2015. 2.25. 陶芸を革新した銀行頭取/川喜田半泥子、偉大なる素人、究極の趣味人    
第1069号 2015. 3.25. スマホを止めて、本を読もう/韓国の英文学者羅英均さんは読書が国民に浸透している日本は羨ましい、ミシマ社三島邦弘さんの講演
第1070号 2015. 4.25. イラストレーター、安西水丸さん/子供の頃のエッセンスを生涯ずっと持ち続けた、『ちいさな城下町』(文藝春秋)
第1071号 2015. 5.25. 経験を生かす長寿革命/駒村康平教授の講演、年齢にとらわれず、能力に応じて、経済社会活動への参加を保障する社会
第1072号 2015. 6.25. 磯田道史著『無私の日本人』/(文春文庫)穀田屋十三郎、町が潰れるのを防ぐ奇策、粘り強く役所を説得する
第1073号 2015. 7.25. 井手英策教授の格差是正論/教育や医療、福祉をすべての階層に等しく満たしても格差は縮小する、政治家は増税への共感を説く必要
第1074号 2015. 8.25. 竹田行之さんを悼む/短信のよき読者、その執拗な編集者魂のおかげで「バルトンとバートン」を書く
第1075号 2015. 9.25. 「もう一つの中勘助」/菊野美恵子さんの岩波『図書』連載、中勘助の嫂は野村靖の五女、野村靖は兄入江九一と共に吉田松陰の弟子
第1076号 2015.10.25. 慶應志木会・歩こう会/日本橋から築地鉄砲洲の慶應義塾発祥の地、越中島の明治丸まで
第1077号 2015.11.25. 『夏潮』100号と「虚子への道」/「客観写生」・「花鳥諷詠」の立場を徹底して「季題」に立ち向かう
第1078号 2015.12.25. 人間を笑うが如し年の暮/ほんわかと、ゆったりした気分になる『笑う子規』(ちくま文庫)正岡子規著、天野祐吉編、南伸坊絵

     2016(平成28)年
第1079号 2016. 1.25. 索引の有難さ/最近度々見る索引、桑原三郎先生の索引に感じる律儀、正直、親切なお人柄と深い学恩
第1080号 2016. 2.25. 全国版『ブラタモリ』賛/「高低差を見逃すな」地形や地質、都市の成り立ち、御土居、惣構、徳川の力
第1081号 2016. 3.25. 肉声が聞こえる記録/オーラル・ヒストリー、落語をメモしてきて書き起こす、柳家喜多八の「明烏」
第1082号 2016. 4.25. 『「私」を受け容れて生きる』/末盛千枝子さん『波』連載「父と母の娘」の本、基本的には愛、辛い出来事の合間合間にさまざまな喜びが与えられてきた
第1083号 2016. 5.25. 銀行が変った時代/1997年以降、福沢武さんの『私の履歴書』、ガラス工場を畳む、ジリアン・テットの『セイビング・ザ・サン―リップルウッドと新生銀行の誕生』(日本経済新聞社)
第1084号 2016. 6.25. 『書店主フィクリーのものがたり』/小尾芙佐さん訳ガブリエル・セヴィン著(早川書房)、翻訳小説部門の本屋大賞受賞
第1085号 2016. 7.25. 翻訳家の苦心と喜び/乙川優三郎著『ロゴスの市』(徳間書店)、英語の人間模様を、日本語で同様に織り直し同等の生気を吹き込む
第1086号 2016. 8.25. 『不機嫌な作詞家 阿久悠日記を読む』/三田完著(文藝春秋)、「人間は、やはり悲しいし淋しいし、また、幸福を求めるもので、時代の中で変装した心を探すのが、歌だと思います。」
第1087号 2016. 9.25. パソコンで聴くラジオ/佐藤春夫「私の自叙伝・詩文について」、江藤淳「文化講演会・福沢諭吉」
第1088号 2016.10.25. 本井英句集『開落去来』/「客観写生」という態度で周囲を凝視する時、「造化の神」は初めてその霊妙な姿の一端、具体的には「花の開落、鳥の去来」を見せてくれる
第1089号 2016.11.25.『バルトン先生、明治の日本を駆ける!』/稲場紀久雄著(平凡社)、明治日本建設の情熱に共感し、若い力を発揮したお雇い外国人と妻たち
第1090号 2016.12.25. 夏目漱石最後の恋/NHKドラマ『漱石悶々』、夏目漱石(豊川悦司)48歳と磯田多佳(宮沢りえ)36歳、漱石の多佳宛書簡        

     2017(平成29)年
第1091号 2017.1.25.  極北の人情噺/乙川優三郎『太陽は気を失う』(文藝春秋)で知ったアリステア・マクラウド『冬の犬』中野恵津子訳(新潮社)を読む
第1092号 2017.2.25.  ビーントゥバー/『夏潮』第十回新年会句会、<二ン月やビーントゥバー長き列>、肩の力の抜けた句
第1093号 2017.3.25.  明治大正、船の恩返し/末盛千枝子代表の「3.11 絵本プロジェクトいわて」が「エルトゥールル号からの恩返し 日本復興の光大賞17」特別賞を受賞、ロシア革命時の人道の船・陽明丸
第1094号 2017.4.25.  大学の独立と自由/都倉武之さんの朝日新聞「耕論」、福沢諭吉「一国の独立は国民の独立心から湧いて出てる」
第1095号 2017.5.25.  鏑木清方『随筆集 明治の東京』/「名物無名物」、「明治の東京語」、「甘いものの話」など、まさに「絵のない絵本」
第1096号 2017.6.25. 人類史を切り拓いた鉄道/福沢の乗った蒸気車、パリ-東京間を走らせた沼田篤良さんの『オリエント急行と地政学』
第1097号 2017.7.25. 昭和2(1927)年7月/岩波文庫90年、野口冨士男『感触的昭和文壇史』(講談社文芸文庫)「芥川龍之介の死」      
第1098号 2017.8.25. 読書と「引き出す」/「“一日の読書時間ゼロ”と答えた大学生が五割に達した」、脳生理学の酒井邦嘉東大教授「本を読むという行為は『自分の中からどの位引き出せるか』という営み」
第1099号 2017.9.25. 『R.S.ヴィラセニョール』/乙川優三郎著(新潮社)、主人公レイはメスティソ(混血)の染織家、父はフィリピン・母は日本、 フィリピン現代史、マルコス暗黒恐怖政治の実態を知る
第1100号 2017.10.25. 『文明としての徳川日本』/芳賀徹著(筑摩書房)、永い平和の持続と一国文化の変容との間の相互作用は、世界史上のさまざまな大問題を考えてゆくためのデータの宝庫、智恵の鉱脈、福沢諭吉と『蘭学事始』、「敢為の精神」と達意明快な文章

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