「知識の知」を構築する活動2017/11/21 07:02

 慶應義塾図書館、館長(2)高村象平(3)前原光雄(4)佐藤朔(5)高鳥正 夫の時代。 蔵書の閲覧・利用の促進、図書館学科を戦力として利用し始める。  館員に学卒者が増え、教員になる者も出、相談をもちかけられるレファレンス サービスも充実。 アメリカからの講師は帰国し、養成された日本人講師が教 育研究にあたるようになった。 1967(昭和42)年以降、図書館・情報学専 攻への委託研究生の派遣、海外長期研修の実施。 1968(昭和43)年に、図 書館・情報学科と改称した。

 図書館サービス体制の成熟。 図書館の構成要素は、(1)蔵書(情報資源)、 (2)施設・設備、(3)司書(職員)、(4)利用者。 慶應義塾の場合、四位一 体を全国の大学に先駆けて実践し、(1)蔵書(情報資源)は、野村館長をはじ め歴代の監督・館長が注力、(2)施設・設備は、1982(昭和57)年新館開館、 KOSMOS稼働開始、(3)司書(職員)は、前述の1950(昭和25)年図書館学 研究会、1951(昭和26)年図書館学科開講、司書主任、司書、司書補の養成、 (4)利用者は、「法学情報処理」(法学部)司書のリテラシー教育参加、「資料 検索」法(SFC)メディアセンターの講義担当。

 これからの慶應義塾図書館。 情報技術の変革が進む今後も、高等教育・研 究のための「知識の知」を構築する活動、研究力と情報力の融合が必要で、慶 應義塾の保有する情報資源をパワーの源泉とした福沢学、日本学、東アジア学、 アジア学など、魅力ある研究拠点として、世界のセンターへ。

 以上、第705回三田演説会、高山正也慶應義塾大学名誉教授の「慶應義塾と 図書館」を概観してみた。