平成30年・東京の桜、花より団子2018/04/10 07:11

圓通寺のソメイヨシノ大樹

 今年は、けっこう、あちこちで、桜を見た。 気象庁が東京の桜の開花を宣 言したのは3月17日(土)だった。 平年より9日、去年より4日早かった。  翌日の18日(日)、四谷に家内の同級生のご主人が出品している山と花の写真 展を見に行き、四谷三丁目の八竹で茶巾と大阪鮓を買い、大木戸門から新宿御 苑に入った。 新宿御苑は、明治に入って農事試験場の時代を経て、明治39 (1906)年に皇室の庭園になったから、いろいろな桜がある。 ソメイヨシノ が開花したばかりの時期でも、タカトオコヒガン、ヨコハマヒザクラ、ヨウコ ウ(陽光)などが、満開といってよく、木の周りにたくさんの人が集まって、 写真を撮っていた。 話しているのを聞くと、中国や韓国の人が圧倒的に多い。  桜ではないが、ハチジョウキブシ(八丈木五倍子)の黄色い花房がいっぱい垂 れて、揺れているのが印象的だった。

 21日(水)の春分の日に、季節外れの雪が降って、開花した桜は花冷えで、 長く持つのかと思われた。 25日(日)、近くの九品仏浄真寺にソメイヨシノ を見に行った。 高校の同級生で自由が丘にお住まいのОさんが、やはり花見 に来ているのに会った。 浄真寺はよく整備されていて、桜の花と、楓の若葉 が美しい。 九品仏=丈六の九大仏・阿弥陀如来坐像(十「大仏」おわす九品 仏<小人閑居日記 2005.11.15.>参照)の三仏堂は、扉が開かれていて、よく 拝観できる。 一体だけ、下品(げぼん)堂の中生(ちゅうしょう)仏が、修 理か貸出中なのか、お留守だった。 近くのローレルでケーキとコーヒー、こ こはちゃんとつくっていて美味しいし、ゆったりしているのがいい。

 26日(月)は、前から一度見たかった神田川(昔の江戸川)の桜を見に行っ た。 朝早く出かけて有楽町線の江戸川橋まで行き、ホテル椿山荘東京のイル・ テアトロで、コンチネンタル・ブレックファーストと洒落る。 椿山荘の庭園 で、花嫁さんと桜を見て、冠木門から神田川沿いに出ると、ほとんど満開の桜 だ。 しかし、月曜日で関口芭蕉庵も永青文庫も野間記念館もお休み、花時に まさか休園はないだろうと、調べもしなかったのだ。 胸突坂を登って、目白 通りに出る、和敬塾がここにあるのを知らなかった。 学生時代に神戸からの 友達が和敬塾にいたし、村上春樹もここにいたと聞いていた。 前から家内の 同級生に美味しいと聞いていた、関口フランスパンで、トラディショネルと称 するバゲットや、アップルパイを買って来たら、評判通りの味だった。

 28日(水)は、関口パンを教えてくれた本駒込在住の川口政利さんのお話の 会「六義園の水の出入りと海老床地図」を聴きに、本駒込地域活動センターへ 行った。 興味深い講演の内容は別に書くが、お話の後、それに関連する場所 を案内してもらった。 富士神社、日本アイソトープ協会・仁科記念財団(入 口だけ)、江岸寺、圓通寺、吉祥寺で、そこには皆、立派な桜があった。 幕末 の頃のソメイヨシノ発祥の地、江戸染井(現在の豊島区巣鴨)にごく近いから だろう。 圓通寺では、大木のソメイヨシノが見事に満開、緑色の花を咲かせ るギョイコウ(御衣黄)が咲き掛けていた。 吉祥寺の参道に連なる枝垂桜は 七分咲きだが圧倒的、大勢の人が見に来ている。 改めて境内の広さも気に入 って、算盤ずくの墓地にしなかったお寺を「褒めて遣わす」と、六義園は柳沢 の殿様か何かになったみたいなことを言ったのだった。 帰りがけは、江田珈 琲店のチーズケーキとコーヒー、結構だった。

 29日(木)は、109シネマズ二子玉川で、昨日書いた『北の桜守』を観、30 日(金)は落語研究会で、いつもの天婦羅屋さんで旬菜の天ぷらや掻き揚げミ ニ天丼などを食べた後、国立劇場前の桜を見た。 ソメイヨシノより早く咲く 駿河桜はもう葉っぱを出していたが、ウスベニシダレが満開で一番見事なとこ ろだった。

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