龍馬暗殺の「犯人」と「黒幕」2018/10/29 07:14

 そこで、いよいよ磯田道史さん『龍馬史』の龍馬暗殺「犯人」・「黒幕」の探
索である。 その結論を簡単に言えば、龍馬を襲撃したのは佐々木只三郎たち
見廻組の七人である。 近江屋の屋根が斜めになった部屋では小太刀で頭を打
つ位しか方法がなく、第一撃を浴びせたのは小太刀の名人、桂隼(早)之助、
渡辺吉太郎、今井信郎、佐々木只三郎のなかの一人と思われるが、佐々木は全
体を指揮するために二階の上がり口のところにいたとみた方がいい。 具体的
に計画を立案したのは旗本・佐々木只三郎の実兄、手代木直右衛門勝任、会津
の藩校「日新館」を出て、日本中に鳴り響いていた秀才で、当時、会津藩の公
用人として京都政局を実質的に動かしていた。 その佐々木に命令できるのは、
見廻組を支配する京都守護職の松平容保だった。 手代木は、明治37(1904)
年6月の死の直前、「坂本を殺したのは実弟佐々木只三郎」「某諸侯の命を受け」
と語ったという。 手代木は、龍馬が危険な人間で、そのままにしておくと会
津藩や幕府のためにならないとわかっていた。 大政奉還は倒幕への一里塚で
あるというリアルな政局判断ができた、と磯田さんはいう。

 実はこの件については、この日記にいろいろ書いていた。 特に今年の2月
3月には、昨年11月19日に放送されたNHKスペシャル『龍馬 最後の30日』
というドラマや、3月1日に再放送された『英雄たちの選択 選』「龍馬暗殺 最
期の宿に秘められた真相~なぜ近江屋だったのか?」(2017年6月8日放送)
での磯田道史さんの実地検証と推定にも触れていた。 以下に、項目だけをリ
ストアップしておくので、興味のある方はご覧下さい。

ドラマ『龍馬 最後の30日』、暗殺5日前の手紙<小人閑居日記 2018.2.5.>
盟主○○○と「他見を憚る」理由<小人閑居日記 2018.2.6.>
「船中八策」は偽文書とする研究<小人閑居日記 2018.2.7.>
「新政府綱領八策」と『西洋事情』初編<小人閑居日記 2018.2.8.>
龍馬暗殺前の政治情勢<小人閑居日記 2018.3.15.>
「龍馬暗殺 最期の宿に秘められた真相」<小人閑居日記 2018.3.16.>
幕末・維新史の中の「議会論」<小人閑居日記 2018.3.17.>
『龍馬伝』とニュー黒船<小人閑居日記 2010. 2.11.>
坂本龍馬とキリスト教、その一<小人閑居日記 2010. 8.20.>
坂本龍馬とキリスト教、その二<小人閑居日記 2010. 8.21.>
今井信郎のこと<小人閑居日記 2010. 8.22.>
竜馬暗殺、薩摩と土佐が関与という西尾仮説<小人閑居日記 2010. 8.23.>
後藤象二郎と福沢<等々力短信 第1014号 2010.8.25.>
後藤象二郎の弁護人<小人閑居日記 2010. 8.26.>
坂本竜馬は「後藤象二郎の使い走り」か?<小人閑居日記 2010. 8.27.>
後藤象二郎と坂本竜馬<小人閑居日記 2010. 8.28.>
小沢一郎さんが尊敬する福沢と龍馬<小人閑居日記 2010. 9.9.>
坂本龍馬の「船中八策」<小人閑居日記 2010. 9.10.>
『西洋事情』文明政治の六条件<小人閑居日記 2010. 9.11.>
「船中八策」、龍馬は思想の「つかい手」<小人閑居日記 2010. 10.27.>

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