北朝鮮は合理的か、非合理か?2018/11/11 08:12

平岩俊司南山大学教授の「金正恩政権の北朝鮮と国際社会」は、まず4つの 問題を掲げる。

(1)核ミサイル問題を巡る朝鮮半島情勢―危機回避か、非核化か?

(2)北朝鮮は合理的か、非合理か?

(3)金正恩政権は何をめざすのか?

(4)金正恩政権は核を放棄するか?

 (1)昨年までの一触即発の危機状態が、今年に入って金正恩委員長の1月1 日の施政方針にあたる「新年辞」で平昌オリンピックへの参加を表明したこと から対話の方向に雰囲気が変わった。 三度にわたる南北首脳会談で、米朝首 脳会談への連携があり、韓国は仲介者としての役割を果たした。 三度にわた る金正恩委員長の訪中で、中朝関係の回復、伝統的対外姿勢、対米姿勢の調整 がなされた。 6月12日にはシンガポールで米朝首脳会談が行なわれ、北朝鮮 の核ミサイル問題が協議された。 北朝鮮非核化への期待が高まったが、米朝 協議は膠着し、二度目の米朝首脳会談が模索されている。 日本では、北朝鮮 が時間稼ぎをしているという否定的な見方が多いけれど、それは日本だけで、 米朝首脳会談は肯定的に評価されていて、スタンフォード大学のブレマー教授 などはトランプ大統領を高く評価している(読売新聞への寄稿)。 朝鮮半島危 機のとらえ方、北朝鮮の核か、朝鮮半島有事か。 平岩さんは、この問題を、 東アジア全体の政治情勢として考えたい、とする。

 (2)朝鮮半島危機の際のひとつの争点は、北朝鮮は合理的か、非合理か? に あり、それによって米国の対応が変わる。 合理的なら、北朝鮮は、先制攻撃 はしないだろうから、10数発程度の核ミサイルなら共存が可能だ(現に中国は 何百発かを持ち、共存している)。 非合理なら、核ミサイルを一発でも持った 瞬間、米国に対して使うかもしれない。 その場合は、あらゆる犠牲(何十万 人かの犠牲者)を払ってでも排除しなければならない。

 平岩さんは、合理的だと考えている。 ノリエガ将軍もカダフィ議長も、部 分的攻撃には反撃しなかった。 北朝鮮の合理性は、理解しにくいし受け入れ がたい主体思想(チュチェ思想)で、自分たちを大切にする唯心論、自ら所属 する社会を貫徹する規範を独自に解釈する。 マルクスレーニン主義を自分た ちに都合よく解釈し、国際法で政策や行動を正当化する。 例えば、宇宙開発 と称して、ロケットを発射し、国連のミサイル開発禁止決議には宇宙開発は自 主権と主張する。

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