「光(ひかり)」の歌会始、後半2019/01/21 07:19

 皇族代表は秋篠宮さま(「講師」が何と呼んだか、残念ながら聞き洩らした)、 <山腹の洞穴(どうけつ)深く父宮が指したる先に光苔見つ>、天皇ご一家で 浅間山のそばの石尊山(せきそんさん)に登ったときのことを詠んだという。 「講師」は、風邪で欠席だった皇太子妃雅子さまを「ひつぎのみこのみめ」、 日嗣の御子の妃と呼ぶ。 <大君と母宮の愛でし御園生(みそのふ)の白樺冴 ゆる朝の光に>。

皇太子さまは「ひつぎのみこ」、日嗣の御子と呼ぶ。 <雲間よりさしたる光 に導かれわれ登りゆく金峰(きんぷ)の峰に>、高校1年生の頃に登った金峰 山(山梨、長野両県)の山頂付近の思い出。

「講師」が「光(ひかり)ということを、詠ませ給える、きさいのみやの御 歌(みうた)」と言うと、(天皇を除いて)全員が起立する。 后の宮、皇后さ まの歌は二回読まれる、<今しばし生きなむと思ふ寂光に園(その)の薔薇(さ うび)のみな美しく>。 「光ということを、詠ませ給える、おおみうた(大 御歌)」、天皇さまのお歌、御製は三回、<贈られしひまはりの種は生え揃ひ葉 を広げゆく初夏の光に>。 初めに聞いた時は、あっさりと情景を詠んだ単純 な歌だと思ったが、陛下の深い思いがあった。 2005年に両陛下が阪神・淡路 大震災10周年追悼式典で兵庫県を訪れた際、懇談した遺族代表の少女から、 復興と鎮魂のシンボルとして広まっていた「はるかのヒマワリ」の種を贈られ、 御所の庭にまいて毎年育てているのだそうだ。 このヒマワリは、震災で犠牲 になった当時小学6年生の加藤はるかさんの自宅跡地で咲いたもの。 翌17 日は、阪神・淡路大震災24年目の日であった。

天皇皇后両陛下にとって、最後のご出席となる歌会始で、お子様たちが、ご 両親との旅行やご一家の思い出を詠まれているのが、印象に残った。

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