立川生志の「お見立て」前半2019/01/30 07:15

クリーム色の着物に、焦げ茶の羽織の生志、落語研究会は久しぶりだという。 ここは靴を脱いで上がり、下足番がいる。 下駄箱に名前が書いてあり、さん 喬、圓太郎、志ん五、緑太とあるのに、私だけ立川生志とフルネーム、みんな 柳家ってわけでなく、橘家や古今亭もいるのに、疎外感を感じた。 私だけ、 違うんだ。 法律が変わって、外国人が35万人入って来るそうだが、きっと こんな疎外感を感じるのだろう、と思った。

 パイロットが24時間前から、酒を飲んではいけないことになった。 知力 体力抜群の人が厳しい訓練と試験を通って、パイロットになり、ようやくパリ に降り立ったのに、ワインも飲めない。 成り手が、無くなります。 試験に 一科目足せばいい、一升飲んでも何でもない体力知力があるか。 CAキャビ ンアテンダントさんもいた。 40過ぎ、ホノルル便の飛行中に、シャンパンを 空けて、ゴミ箱に捨てた。 いいんじゃないですか、ホノルル便なんて、飛行 機中バカンス気分、イカレポンチばかり、40過ぎてCA仕事、こんなことやっ ていられない。 非常事態が起きたらどうするんだ、というけれど、素面(し らふ)ではやっていられない。 これ、オンエアされないかも…、これから落 語に入ります。

 吉原の花魁。 喜瀬川さん、喜助です、あなたのいい人がお登楼(あがり) になりました。 日本橋の若旦那かい、それとも金ちゃん、六ちゃん、松ちゃ んかい。 杢兵衛大尽です。 わかった、いかないよ、あの男、本当に嫌いな んだ。 そんなことを言わないで下さいよ、客を選べないから、苦界という。  断っておくれよ、病気だとか言って。 ご祝儀、あげるから。 言ってみます。  花魁も来たばかりの時は初心(うぶ)だったのに、我儘を言うようになって。 

ごめん下さい。 誰だ、構わねえよ、開けてへえれ。 喜助か、オラとワレ の間柄でねえか、コケッコ、コケッコ、コケーコッたら、コケーコ! 喜瀬川、 喜んだろうな。 実は、花魁は病気でして。 ボーキか、見舞(みめえ)ぶつ んで、案内(あない)ぶて。 仏壇か何か? アッ、お見舞で。 駄目です、廓 には廓法(かくほう)がございまして。 誰でも駄目か、ワシと喜瀬川はタダ の間柄ではねえ、末はヒーフになる間柄だ。 ヒーフーミーヨー? ミヨト(夫 婦)だ、起請文ももらっている。 夫婦(めおと)ですか。 ワレの立場はわ かっている、アルジにかけあうべえ。 旦那ですか、冗談じゃない、私の首が 飛ぶ、花魁も大変なことになる。