試作「福沢諭吉いろはがるた」〔昔、書いた福沢101〕2019/08/19 08:09


    試作「福沢諭吉いろはがるた」 馬場紘二 2003(平成15).2.15.

い 今の日本語を巧みに用ひて、弁舌の上達せんことをつとむべきなり(すゝめ17-177)
ろ 老しても無病なる限りはただ安閑としてはいられず、身にかなうだけの力を尽す積り(自伝317)
は 馬鹿不平多し(全集20-472)
に 日本国の人心は、一方に凝るの弊あり(全集11-184)
ほ 報酬なければ、事挙がらず(全集10-490)
へ 平素の注意大切なり(全集16-692)
と 独立の気力なき者は、国を思ふこと深切ならず(すゝめ3-31)
ち 智恵は小出しにすべし(百話56)
り 理を棄て禄を取ること能(あた)はず(書簡1-139 明2.8.24.)
ぬ 沼田芸平(うんぺい)、菱湖風の書と喧嘩の上手(自伝68,69)
る 留守居大童信太夫、絶えて馬鹿な遊びをせず、書生の世話ばかり(自伝235)
を 男ひとりに妾(めかけ)八人もまた不都合ならん(全集19-552)
わ 我がネーションのデスチニーを御担当なされたく(書簡1-313 明7.10.12.)
か 学問は、米を搗きながらもできるものなり(すゝめ10-108)
よ 幼少の時から神仏うらないまじない一切不信仰(自伝23)
た 第二世にはおのづから第二世の生活法あり(百話29)
れ 蓮如上人の御文章(おふみさま)に限る(全集1-7)
そ 俗文もって世俗を文明に導かん(全集1-8)
つ つまらぬは、大人の人見知り(百話98)
ね 鼠を捕らんとすれば、猫より進むべし(百話56)
な 内乱ほど不人情なるものはなし(すゝめ7-77)
ら 楽は苦の前駆なり(百話23)
む 無用の学者は、文字の問屋、飯を食ふ字引きに異ならず(すゝめ2-21)
う 内は忍ぶべし。外は忍ぶべからず(全集19-222)
ゐ 依然たる専制の政府、依然たる無気無力の愚民(すゝめ4-40)
の 脳味噌の少しく粗「米造」にして合点の悪しき者には、先ず読書を勧めて…(全集8-306)
お 親の敵は目の前に徘徊するも、私にこれを殺すの理なし(すゝめ6-63)
く 君主をいただくは、国民の智愚を平均して、その標準なほいまだ高からざるがゆゑなり(百話94)
や 山出(だし)の下女をして障子越に聞かしむる(全集1-6)
ま 先づ獣身を成して後に人心を養ふ(全集20-475)
け 結婚の後両親と別居するは、これに離れざるの法なり(全集6-479)
ふ 武家の刀は、これを名づけて馬鹿メートル(自伝229)
こ この塾のあらん限り、大日本は世界の文明国(自伝203)
え 英語を自由自在に語り、英文を自由自在に書くは、目下必要の一芸と言うべし(書簡3-326 明16.8.17.)
て 天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず(すゝめ初-11)
あ 蟻の門人たるに満足すべからず(すゝめ9-94)
さ 察々の明は、交際の法にあらず(百話59)
き 教育の力は、ただ人の天賦を発達せしむるのみ(百話71)
ゆ 有形において数理学、無形において独立心(自伝206)
め めくら千人、又千人、熱心勉強の力なかる可らず(百話51)
み 未得の銭を既得に数うべからず(百話41)
し 新婚の新家族は、新苗字を創造すべし(全集5-467)
ゑ 怨望より大なる害なし(全集3-109)
ひ 人にして人をけぎらひするなかれ(すゝめ14-181)
も 門閥制度は親の敵でござる(自伝14)
せ 西洋諸国、必ずしも自由完全の郷里にあらず(全集4-630)
す 棄つるは取るの法なり(百話13)

<出典・凡例>
(すゝめ)『学問のすゝめ』岩波文庫版(昭和17年) 編-頁
(自伝)『新訂 福翁自伝』岩波文庫版(昭和53年) 頁
(全集)『福澤諭吉全集』岩波書店 巻-頁
(書簡)『福澤諭吉書簡集』岩波書店 巻-頁 日付
(百話)『福翁百話』 話

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
「等々力」を漢字一字で書いて下さい?

コメント:

トラックバック