福沢諭吉と銭湯〔昔、書いた福沢142〕2019/10/29 07:00

        福沢諭吉と銭湯<小人閑居日記 2002.5.13.>

 最近、私の本を読んでくれたFさんが、ハガキでこんなことを知らせてくれ た。 「福沢諭吉が三田に銭湯を作ったこと」が、田村隆一(詩人)と立川談 志の対談に出てくる、と。 『談志人生全集』第二巻(講談社刊・99年10 月第1刷365頁)だというので、散歩のついでに寄った尾山台図書館に頼ん で取り寄せてもらった。

 小島政二郎さんが談志の贔屓だという話になって、今度小島政二郎さんに会 ったら聞いてくれと、田村隆一さんが談志に言う。 田村「福沢諭吉が最初に 作ったのは、何か。 これが銭湯なんです」 談志「ほう」 田村「当時の三 田の慶応義塾というのは生徒の数も少ないし、寂れていて寮にも風呂がない。  いっそのこと銭湯を作ろうというんで銭湯を経営したというんです。 はじめ は二百人余りの生徒が入っていたけど、それじゃ成り立たないので、三田の村 の人にも開放した。 湯銭が当時一人当たり五厘」

 この話、福沢耳学問の私は、聞いたことがなかった。 ちょっと探してみた が、出てこなかった。 福沢は広く、深い。 また、一つ宿題が出来た。

        銭湯をちょいと覗く<小人閑居日記 2002.5.14.>

 きょうは、一日貼りついていないとならない用事があった。 昨日福沢関係 の本をちょいと探して駄目だったので、Google で「福沢諭吉 銭湯 経営」 で検索したら、39件出た。 ざっと見ると、銭湯博士町田忍さんという方の 『銭湯の謎』(扶桑社)という本など、二、三それらしいことを書いているもの もある。 くわしく調べる時間はなかったが、福沢関係文献の記述につながる ものは、見つからなかった。

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