丸山眞男「福沢における「実学」の転回」〔昔、書いた福沢145〕2019/11/02 07:01

          一夜漬け<小人閑居日記 2002.6.1.>

 神田神保町の岩波セミナールームで開かれた福沢諭吉協会の読書会に参加さ せてもらった。 講師は平石直昭東京大学教授、テキストは丸山眞男著『福沢 諭吉の哲学他六篇』(岩波文庫)の第二論文「福沢における「実学」の転回」で、 15日にある第2回と合せ2日間の予定だ。 平石さんの精緻な講演は、前に 土曜セミナーで聴いたことがあった。 前の晩から、一夜漬けで対象となる論 文を予習する。 予習なんて、何十年ぶりだろう。 丸山眞男さんの論文は何 とも難しいけれど、文庫本で20ページほどの短いものだから、声に出して何 とか読み進む。

 読み終って私は、恩師の故小尾恵一郎先生が最終講義で、福沢が『文明論之 概略』で、自然法則と社会法則を区別せず、ジェームズ・ワットとアダム・ス ミスの業績を並べて書いていることに、触れておられたのは、これだったのか と、あらためて気がついた。