福沢索引2006年6月のブログ・中津とのご縁[昔、書いた福沢236]2020/03/15 07:19

中津とのご縁<小人閑居日記 2006.6.22.>
 中津の相良照博さんが送って下さる文化総合誌『邪馬台』の2006年夏号、「福沢諭吉と郷里中津のブログ」というコラムで「福沢研究家として横松宗先生を偲んだ文」として、私の3.26~3.28 小人閑居日記 http://kbaba.asablo.jp/blogが紹介されていた。 横松宗先生の知子夫人から、お礼のお葉書を頂戴した。 東京と中津とは、地理的に離れているけれど、インターネットでは一瞬の世界である。 そして福沢が、もしいたら、インターネットをどれだけ喜んだことだろうか、と思わずにいられない。

横松宗さんの俳句<小人閑居日記 2006.6.23.>
 『邪馬台』2006年夏号にあった、横松宗さんの辞世の句、四句。
 はらからはみな床の辺にありがとう
   我れ逝くもこの秋空は変りなし
   底のなき大空に向けはばたかん
   ゴミばかり残して天寿全うす
 92歳、「死を目の前にして、この透明で透徹した心境には驚く、見事と言わざるを得ない。悟り切った高僧の境地に達している」と、宇都宮靖さんはいう。 二句目以外は、定型ではあるが、季語がないのを、宇都宮さんは、横松さんがかつて、自由律の俳句をつくっていたことに結びつけている。 他に、横松宗さんの俳句。
   妻癒えて口にやさしき新豆腐
   秋麗や先ず一勝の敬老碁
   立春や辞書になき字を探しおり
   市民病院新緑の窓開けてあり
   終焉も視野に入りたる夏布団