ニュース映画専門劇場2020/06/23 07:17

 高校は慶應義塾志木高校、中延の家を出て、東急池上線の荏原中延から五反田、山手線に乗り換えて池袋まで行き、東武東上線で志木まで通った。 東上線の準急に乗れても、1時間半弱かかった。 今、最寄りの自由が丘駅に行くと、志木行きの直通電車などが来て、夢のようだ。 通学途中には、渋谷、新宿、池袋があって、寄り道するところにはことかかなかった。 逗子、鎌倉から、朝日の昇るのを見ながら、通ってくる友達と、帰りによく渋谷で下車した。 新宿と池袋は、ちょっと怖かった。 寄り道して、遊ぶといっても、初心な高校生だから、大したことはしない。 喫茶店でコーヒーを飲んで、おしゃべりをするぐらいだ。 ロロという店や、コロンバンに行った。 もう一つ、ちょうど東急文化会館(今のヒカリエの所)が出来た頃で、地下にニュース映画専門の映画館(東急ジャーナルという名前だったか)があって、入場料が10円と高校生にはもってこいの値段、映画を観る気分も味わえるので、よく行った。 日本と海外のニュース映画を7、8本も上映していただろうか。

 「消えた映画館の記憶」の「1960年の映画館」に、渋谷以外にも、ニュース映画専門の映画館があったことが出ていた。 日劇ニュース、神田ニュース(神田鍛冶町1-5)、東京ニュース劇場(京橋1-2)、新橋ニュース劇場(芝新橋3-6)、内外ニュース劇場(角筈2-78)、新宿ニュース劇場(角筈3-25)。 渋谷以外では、ニュース映画専門の映画館に行ったことはなかった。

 なお、ついでに見てみた「1953年の映画館」に、スバル座(有楽町)の次に、オリオン座(有楽町)があった。 私が長く探していた映画館の名前は、オリオン座だったようだ。 死んだ兄に聞けば、たちまちわかるのにと、改めて思った。

 昨夜、風呂に入っていて、中延の(住所は戸越かと思う)タンクのニュース映画を観た映画館の名は、デンキカン(電気館)だったのではないか、と頭に浮かんだ。