「三社祭」と「余花」の句会2021/05/27 07:05

 5月の『夏潮』渋谷句会も、このコロナウイルス感染の状況で、残念ながら会場での句会は出来ず、メールでの通信句会となった。 兼題は「三社祭」と「余花」、私は次の七句を出した。

  三社祭並木の藪に並ぼうか
  三社祭肩越し覗くびんざさら
  トラックの神輿も出ずに三社祭
  肩落とす旦那衆浅草祭かな
  みちのくの先祖の寺で余花に逢ふ
  縄文の村外れ余花ちらちらと
  五稜郭お濠の土手の余花に雨

 私が選句したのは、次の七句。
  浅草の隅から隅まで三社祭           美佐子
  あたぼうよ三社祭の小競り合ひ         礼子
  どよめきの川向うまで三社祭           礼子
  三社祭疫病(えやみ)祓いのびんざさら     真智子
  三社祭ひつつめ髪に豆絞り            裕子
  馬籠より妻籠へ二里や余花の雨         美保
  バス停は人里(へんぼり)といふ余花の里   盛夫

 私の結果。 <三社祭並木の藪に並ぼうか>と<三社祭肩越し覗くびんざらさ>を淳子さん、<縄文の村外れ余花ちらちらと>を孝治さん、<五稜郭お濠の土手の余花に雨>を美佐子さんと三枝子さんが採ってくれて、互選5票、主宰選ゼロと、ちょぼちょぼだった。 いわば「参加することに意義がある」オリンピック状態。