美空ひばりの「一本の鉛筆」2021/07/20 07:17

 7月17日に偶然途中から見た『新・BS日本のうた』「美空ひばりを歌い継ぐ」(6月24日の命日収録)で、神野美伽が歌った「一本の鉛筆」が心に残った。 美空ひばり、こんな歌も歌っていたのだ。 昭和49(1974)年、松山善三作詞、佐藤勝作曲。 そういえば、広島で行なわれる吉永小百合の朗読の番組で、聞いたことがあったように思う。

あなたに聞いてもらいたい
あなたに読んでもらいたい
あなたに歌ってもらいたい
あなたに信じてもらいたい

一本の鉛筆があれば
私はあなたへの愛を書く
一本の鉛筆があれば
戦争はいやだと私は書く

あなたに愛をおくりたい
あなたに夢をおくりたい
あなたに春をおくりたい
あなたに世界をおくりたい

一枚のザラ紙があれば
私は子供が欲しいと書く
一枚のザラ紙があれば
あなたをかえしてと私は書く

一本の鉛筆があれば
八月六日の朝と書く
一本の鉛筆があれば
人間のいのちと私は書く

 いま、一本の鉛筆と一枚のザラ紙があれば、あなたは何と書くだろうか。 美空ひばり、子供の頃からみていた私などは、その巧さと深みがわからず、馬鹿にしていたところがある。 だが恩師の経済学者小尾恵一郎先生は愛聴していたし、50代の頃腰痛の治療でお世話になった等々力のマッサージの小村先生もCDを並べていた。