「爽やか」と「鈴虫」の句会2021/09/22 06:58

 9月の『夏潮』渋谷句会も、幹事の櫻井耕一さんのお世話になり、通信での開催となった。 兼題は「爽やか」と「鈴虫」、私はつぎの七句を出した。

  爽やかや丹沢山地くつきりと
  爽やかや檀那寺へと登る坂
  爽涼や小さくなりて朝顔の
  爽やかにセーラー服の駆けてゆく
  にこやかに老爺鈴虫くれたがり
  鈴虫を聴きてたちまち夢の中
  鈴虫や老舗菓子屋の暗き土間

 私が選句したのは、つぎの七句。
  爽やかや河童橋より歩を始む        孝治
  ありがたふ五文字さやけし走り書き   美保
  段取りのよく捗りて爽やかに        伸子
  鈴虫や日記に記す今日の無事      真智子
  鈴虫の髭立てながら翅震ふ        祐之
  鈴虫の鳴いて暮るるや和紙の里     美佐子
  鈴虫や明日の米を研ぎ上げて      礼子

私の結果。<爽やかや丹沢山地くつきりと>をななさんと和子さんが、<鈴虫や老舗菓子屋の暗き土間>を祐之さん、三枝子さん、耕一さんが、<鈴虫を聴きてたちまち夢の中>を庸夫さんが採ってくれて、互選6票。 主宰選は、残念ながらゼロだった。

なお、私の選んだ句で主宰選にあったのは、<鈴虫の髭立てながら翅震ふ 祐之>と<鈴虫や明日の米を研ぎ上げて 礼子>の二句だけだった。

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