小三治「長屋の花見」の季節2021/10/13 06:55

     小三治「長屋の花見」の季節<小人閑居日記 2003.3.27.>

 26日は、第417回落語研究会。 3時に4月からの定連席券獲得のための整理券を出すというので、早目に出かけ行列に並ぶ。 暖かい日で助かる。 国立劇場前の桜はチラホラ咲き始めている。 白い大型の花をつける駿河桜というのが、けっこう開いている。 1972(昭和47)年に定年退職した職員が記念に親指ほどの太さのを植えたものだそうだが、低く整えて、どっしりとした大樹になっている。 30年という歳月は、たいへんなものだ。 落語研究会には、その4年前から通っていることを思い、ある種の感慨を催す。

   「万病円」      五街道 喜助

   「生兵法」      林家 彦いち

   「居残り佐平治」 古今亭 志ん輔

          仲入

   「転失気」 三遊亭 好太郎

   「長屋の花見」 柳家 小三治

 小三治の「長屋の花見」、隅から隅まで知っている噺なのだけれど、やはり可笑しく、楽しく聴く。 それが、芸の力なのだろう。

 志ん輔の「居残り佐平治」も、絶好調。 前に「お直し」に辛口のことを言ったが、志ん輔はこういう噺に向いているようだ。

 喜助は声のでかいのが取柄。 「生兵法」は、落語研究会で初めてという。 そういう噺の例で、やはりつまらない。 空手か何かやっているという彦いちは、面白いキャラクターではあるが…。 「転失気」も、いわゆる前座噺で、この三人はつまり、小三治と志ん輔の引立て役であった。

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