「後妻打ち(うわなりうち)」2022/04/07 07:02

 大河ドラマ『鎌倉殿の13人』、4月3日の第13回「幼なじみの絆」を見て驚いた。 『鎌倉殿の13人』の光と影<小人閑居日記 2022.3.25.>に、「西へ向かった義円と源行家、平家方に討たれてしまう。」と書いた源行家(杉本哲太)が出て来たからだ。 今まで下記を書いてきたが、その程度のものだと承知の上、お読みいただきたい。

『鎌倉殿の13人』平相国、木簡、佐殿、武衛<小人閑居日記 2022.3.9.>
坂東の武士結集、「いざ、鎌倉」へ<小人閑居日記 2022.3.10.>
富士川の合戦、平家敗走の真因?(笑)<小人閑居日記 2022.3.11.>

 最近の、つづきを書く。 3月27日の第12回「亀の前事件」。 政子(小池栄子)、二度目の懐妊、跡継ぎの男子出生。 比企家は、再び乳人となる、比企能員(佐藤二朗)の妻・道(堀内敬子)、比企尼(草笛光子)の孫・里(三浦透子・「カムカムエヴリバディ」お茶の先生の娘、「ドライブ・マイ・カー」の運転手)、常(渡邉梨香子)。 その間も、頼朝は亀(江口のりこ)のところへ通っていた。 政子は、北条時政(坂東彌十郎)の妻りく(宮沢りえ)や実衣(宮澤エマ)に耳打ちされ、りくの兄牧宗親(山崎一)は、都には「後妻打ち(うわなりうち)」があると教える。

 「後妻打ち」とは、「本妻や先妻が後妻をねたんで打つこと。室町時代、妻を離縁して後妻をめとった時、先妻が親しい女どもをかたらって後妻の家を襲う習俗があった。相当打。騒動打。(『広辞苑』)」
「ある人が妻を去り、その後まもなく後妻を迎えると、前妻が憤慨して、親しい女子を語らって箒やすりこ木などをもって後妻を襲撃した。後妻のほうでも親しい女子を集めて防戦に努めた。この習俗は平安時代から戦国時代ごろまで行われたが、とくに戦国時代には盛んであった。(石井良助・『日本大百科全書』)」

義時(小栗旬)に亀の前の家の見張りを頼まれた義経(菅田将暉)、弁慶らと、家をぶち壊し放火してしまう。 頼朝は怒って事情聴取、義経は謹慎させられ、りくをかばった時政は伊豆に引っ込み、牧宗親は髻(もとどり)を切られる。 義時は鎌倉に留まる。