「三度び敗れて一度び成れば前後償ふて余りあり」2022/10/25 06:56

 小室圭さんが、三度目の7月に受験したニューヨーク州の司法試験に合格、弁護士の仲間入りを果たしたという。 それで思い出した。 『105年三田会名簿』1989年編に、「福澤諭吉先生の『元気の出る言葉』」というのを、五つ書かせてもらった(無署名)。 その最初に引いたのが、これだった。

「三度び敗れて一度び成れば前後償(つぐの)ふて余りあり。俗に云ふ石橋鉄槌(かなづち)の用心のみにしては、文明の進歩、期す可らざるなり。」

                                (『福翁百話』八十三)

  私は、こう書いていた。 「三度失敗しても、四回目に成功すれば、トータルでは余りが出るほどであり、それで十分だという教えである。福澤先生ほどの人が、こう云ってくれていることは、非常な救いになる。一度、二度と失敗しても、三度目には何とかなるだろう。まして四度目なら、よほどの不運でないかぎり、たいていのことはうまくいくだろう。そして「三度び敗れて一度び成れば」、すべてをつぐなって余りがあると、保証付なのだから有難い。」

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
「等々力」を漢字一字で書いて下さい?

コメント:

トラックバック