「『ブギウギ』服部良一 コンサート」記憶の歌詞2024/04/14 07:16

 『ブギウギ』の福来スズ子のモデル、笠置シヅ子は、子供の頃、ラジオで「東京ブギウギ」や「買い物ブギ」などの歌をよく聞いていたし、映画でもよく観ていた。 『ブギウギ』の終盤近く、「『ブギウギ』服部良一 コンサート」という番組があった。 それを見ていると、歌詞の中に、子供の頃の記憶にあるフレーズがいくつも浮かんで来て、とても懐かしい思いがした。

 「東京ブギウギ」、ラッキーカムカム、世紀のうた、心のうた、東京ブギウギ、ヘイ! リズムウキウキ、心ズキズキワクワク、海を渡り響くは東京ブギウギ。 「青い山脈」、西條八十作詞、若くあかるい歌声に、雪崩は消える花も咲く、青い山脈、雪割桜、今日もわれらの夢を呼ぶ。 古い上衣よ、さようなら、さみしい夢よ、さようなら。 「一杯のコーヒーから」は、藤浦洸作詞、一杯のコーヒーから、夢の花咲くこともある、街のテラスの夕暮れに、二人の胸の灯が、ちらりほらりと、つきました。 「蘇州夜曲」は、西條八十作詞、君がみ胸に、抱かれて聞くは。 「胸の振り子」という題名も、妙に印象深い。

 「東京ブギウギ」の、「ラッキーカムカム」からは、戦争が終わって、自由な民主主義の時代が来たんだという気分が伝わる。 「敗戦」とは言わず、「終戦」と言っていた。 進駐軍がいて、朝ドラでは明るく描いたが、パンパンガールがいた。 父がラッキーストライクという煙草を喫っていて、円いマークを切り取って、戸棚の扉に貼っていた。

 そういえば、忘却の彼方だったが、2021年11月からの朝ドラは「カムカムエブリバディ」だった。 証城寺の狸囃子のメロディの「カムカムエブリバディ」は、ラジオの「英語会話」早川唯一スピーキング・イングリッシュのテーマソングだった。 早川唯一と語りを、さだまさし。 ここまで書いて、『カムカムエヴリバディ』の森山良子<小人閑居日記 2022.4.14.>を書いていたのを、忘却の彼方から取り戻すことができたので、それはまた明日。