なみだは にんげんの作る一ばん小さな海です2021/05/10 07:06

4月25日の朝日新聞朝刊、ピーター・J・マクミランの詩歌翻遊「星の林に」
の、これが目に留まった。

 なみだは
 にんげんの作る一ばん小さな海です
   (詩「わたしのイソップ」から 寺山修司)
A tear-
The smallest sea that a human makes.

 これを読んで私は、同じようなことを述べた、ジョン・F・ケネディがヨッ
トクラブでやったスピーチがあったことを、思い出した。 そこで、今まで私
の書いたものを、いろいろ探してみたのだが、見つからない。 ネットを「ケ
ネディ大統領 海水の塩分 スピーチ ヨットクラブ」などで、検索してみた
が、ケネディが1960年に海水の真水化について演説したのが契機になって、
その分野の研究が進んだというのしか、出てこない。 諦めかけた時、そうだ、
昔、会社の社内報で使ったことがあった、と思い出した。 そして、引っ張り
出したのが、これだ。

      海
われわれはすべて血管の中に
海洋が含むのと まさしく同じ割合の
塩分を含む血液を持っている

したがって われわれの血液の中に
  われわれの汗の中に
  われわれの涙の中に
  われわれは塩を持っている

われわれは海洋と結ばれている
そしてわれわれが海に戻る時
  たとえそれが帆走のためであろうと
  眺めるためであろうと
われわれが生れ出た所へと
      戻っていくのである
           ジョン・F・ケネディ
       (ニューポートのヨットクラブでの演説より)
(馬場硝子株式会社社内報『びいどろ』昭和48(1973)年7月号 巻頭言)

 余談。 ジョン・F・ケネディの名言を検索していたら、こんなのがあった。
「中国語で書くと、危機という言葉は二つの漢字でできている。
 ひとつは危険、もうひとつは好機である。」
 現今の米中の「危機」に際して、漢字の国である日本は、それを「好機」に
変える仲介の知恵を絞り出せないだろうか。