「円四郎、尽未来際(じんみらいさい)と申したではないか!」2021/06/05 07:00

5月31日『青天を衝け』は、第16回「恩人暗殺」。  人選御用で関東へ行く篤太夫と成一郎を偶然のようにして見送った平岡円四郎、茶店で篤太夫に、「一途に、真っ当に生きているか。元は武士じゃねえってことを忘れるなよ。無理に死ぬのを生業(なりわい)にするなってことさ。侍は米も金も生めねえ。この先の日の本や御公儀はもう武張った石頭だけじゃあ成り立たねえかもしれねえ。お前はお前のままに生き抜け、必ず。」と言う。 江戸の妻やす(木村佳乃)には、「おかしろくもねえ時は、掛け軸の小鳥にでも話しかけろ」と、伝言する。

 水戸藩は二派に分裂、筑波山で挙兵した天狗党を、優柔不断の藩主慶篤は諸生党の進言で討伐を命ずる。 血洗島では水戸騒動に関わったとして惇忠と平九郎が岡部陣屋の取調べを受け惇忠は入牢、京都では土方歳三の新撰組が池田屋事件を起こす。 攘夷派志士の怒りは、禁裏御守衛総督の慶喜と側近・平岡円四郎に向かう。

 天狗党に加わるため筑波山に行こうと誘う真田範之助に、篤太夫「攘夷は、半端な挙兵では叶わない。この国は広い。一橋様の下で新しい国を作ろう。むざむざ死んで欲しくない。」 真田「心底、見損なったぞ!」

 慶喜、円四郎に打明ける。 「私は輝きが過ぎる。父や島津らも将軍にという。そんな輝きは本来ない。鏡やホトガラフで見てもない。みな幻を見ているのだ。それが多くの者の命運を狂わせる。ただまともに実直に徳川や天子様をお守りしたいだけだ。権現様に恥ずかしくない世に。」  平岡「尽未来際(じんみらいさい)、お供仕ります。」

 平岡は暗殺され、雨の中、戸板に乗せられ慶喜のもとに運ばれてくる。 川村様は、賊はすべて水戸の者だと。 「円四郎、尽未来際と申したではないか!」

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