「冬芽」と「行く年」の句会2021/12/25 07:09

 12月の『夏潮』渋谷句会は、9日に渋谷区リフレッシュ氷川で開かれた。 兼題は「冬芽」と「行く年」、七句の内三句は近所吟行の句も可。 私は、次の七句を出した。

  行年の喪中葉書の多さかな
  行年や佳いお年をと言ひ交はし
  虎張子追ひ込み作業年惜しむ
  行年や逝きし人らの顔顔顔
  巣籠や冬芽となりて春を待つ
  コブシ冬芽青天に咲く夢を見て
  盆栽村冬芽つんつん山もみじ

 私が選句したのは、次の七句。
  行く年や彼の高座はもう聴けぬ       賢
  行く年や健やかなるを良しとして       孝子
  鏡湖に釣糸垂らし年惜しむ          祐之
  色枯れしばつたを見つめ年惜しむ      祐之
  老いてなほ期することあり冬芽仰ぐ     英
  閑寂の雑木林の冬木の芽           耕一
  寄せつけぬ強さに尖り冬木の芽       伸子

 私の結果。 <虎張子追ひ込み作業年惜しむ>を、耕一さんが採ってくれた互選一票。 トホホホホ。 耕一さんのおかげで、危うくスコンクを逃れたのであった。 やれやれ。

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