斎藤孝さんの「わが人生最高の10冊」2022/02/21 07:01

斎藤孝さんの「わが人生最高の10冊」というのが、2018年8月17日の『週刊現代』24号に掲載されたようだ。 本はいつも「人生の援軍」だったという斎藤孝さんのベスト10冊。

1位 石光真人『ある明治人の記録―会津人柴五郎の遺書』(中公新書・1971年)
2位 M.メルロー・ポンティ、竹内芳郎、小木貞孝『知覚の現象学』1・2(みすず書房・1967年)
3位 ドストエフスキー、亀山郁夫『罪と罰』全3巻(光文社古典新訳文庫・2008年)
4位 ニーチェ、手塚富雄『ツァラトゥストラ』(中公文庫プレミアム・2018年)
5位 広島テレビ放送『いしぶみ―広島二中一年生 全滅の記録』(ポプラポケット文庫・2009年)
6位 エッカーマン、山下肇『ゲーテとの対話』上・中・下(岩波文庫・1968年)
7位 金谷治『論語』(岩波文庫・1999年)
8位 福沢諭吉、富田正文『新訂 福翁自伝』(岩波文庫・1978年)
9位 原仙作、中原道喜『英文標準問題精講』(旺文社・1999年)
10位 勝海舟、江藤淳、松浦玲『氷川清話』(講談社学術文庫・2000年)

 全体に言って、古典的な「教養」の匂いがする。 東京大学法学部卒、東京大学大学院教育学研究科博士課程満期退学という学歴と、関係があるのだろう。 私が読んだことのあるのは、石光真人『ある明治人の記録―会津人柴五郎の遺書』、福沢諭吉『新訂 福翁自伝』、勝海舟『氷川清話』の3冊だけだった。 「私と同じようなことに関心があり」と書いたのには、若干修正の必要があるかもしれない。