『鎌倉殿の13人』の光と影2022/03/25 07:25

大河ドラマ『鎌倉殿の13人』、作者の三谷幸喜はユーモアも交えているけれど、おどろおどろしい物語にしている。 義経も明るく強いばかりでなく、なにやら頼朝との微妙な関係の萌芽を見せ始める。 八重の新垣結衣が、美しく凛としていて、可哀想なのは、得な役だ。

3月20日の第11回「許されざる嘘」。 治承4(1180)年12月御所完成、頼朝(大泉洋)、鎌倉殿となり、残りは御家人となる。 小四郎義時(小栗旬)、奪った平家の所領の配分、論功行賞などに忙しい。 りく(宮沢りえ)は北条時政(坂東彌十郎)が重用されないのが不満。 義時は、八重と結婚しようとするが(叔母だが、当時はそういうことがあったと解説)、断られる。 頼朝の弟たち、源範頼(迫田孝也)、全成(新納慎也)、義円(成河)、義経(菅田将暉)が集う。 頼朝の叔父、源行家(杉本哲太)も来て、すぐ平家追討をと説く。 全成、実衣(宮澤エマ)を口説く。

時を同じくして、平氏討伐を企てた以仁王と源頼政、園城寺を倒した平家は奈良で東大寺・興福寺を焼き討ちし、大仏殿を焼く。 都では病に倒れた平清盛(松平健)が、治承5(1181)年閏2月5日、息子の平宗盛(小泉孝太郎)に「頼朝を殺せ。わしの墓前に頼朝の首を供えよ」と言い残して、死ぬ。

政子(小池栄子)、二度目の懐妊、跡継ぎの男子出生を願う。 「顔が険(けわ)しければ男」というので、頼朝「険しい顔だ、険しい顔だ」と言い、政子、険しい顔をする。 「念願の跡継ぎだな」と範頼に言われた義経は、「ですね」と言う。 全成に「親が徳を積めば、望みが叶う」といわれた頼朝、伊東祐親(浅野和之)親子を恩赦する。 義時は八重に親子三人、江間の館で暮らせばよいというが、八重は出来ぬといい、江間はどなたの所領かと聞く。 義時、「私の」と言い、……「そんなつもりはない」と。

梶原景時(中村獅童)が臣下となり、侍所別当和田義盛(横田栄司)の配下の秘密警察に。 千鶴丸、江間次郎(芹澤興人)を殺した善児(梶原善)が館に盗みに入って捕まり、義時の兄宗時(片岡愛之助)の持ち物を持っていた。 全成は頼朝に千鶴丸を殺した伊東祐親が生きている内は、千鶴丸の成仏は難しいと言い、梶原景時は、刺客善児を使い、自害と見せかけて伊東祐親親子を亡き者にする。 義経は文武に優れた義円を妬み、源行家に従って手柄を立てろと唆し、義円から預かった頼朝への手紙を破る。 それを梶原景時に拾われ、頼朝に「お前を跡継ぎにするつもりだった、心を磨いてほしい」と謹慎させられる。 西へ向かった義円と源行家、平家方に討たれてしまう。

コメント

_ 轟亭 ― 2022/04/05 14:43

源行家(杉本哲太)、第13回「幼なじみの絆」で、生きていた。木曽義仲の所にいた。

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