女性職人の大館曲げわっぱ工房E08(いーわっぱ) ― 2022/09/04 07:18
9月1日、騒がしい中井貴一ナレーションの『サラメシ』で、大館の曲げわっぱ女性職人の昼メシを見た。 「秋田音頭」の「能代しゅんけい檜山納豆大館曲げ輪ッパーー」の、大館の曲げわっぱである。 仲澤恵梨さん(39)、中学生の時から持っていた曲げわっぱの物入れに魅せられ、秋田職業能力開発短期大学校で建築を学んで、2002年柴田慶信商店に入った。 曲げわっぱ職人の伝統の技を受け継ぐ研鑽を重ね、2016年女性は2人だけという曲げわっぱ伝統工芸士になった。 2021年、自分のやりたいことをやりたいと、独立を決意して、師匠や仲間の励ましも受け、2022年大館曲げわっぱ工房E08(いーわっぱ)を立ち上げた。 伝統的な弁当箱などの容器(アイスペールもある)に加えて、小物やイヤリングなどのアクセサリーも作っている。 独立しての曲げわっぱづくりは、分業でなく何から何まで自分でやるのが楽しい、という。 しかし経理から営業まで、全部やらなければならないので大変、パソコンの前でふるさと返礼品への応募のフォームを叩いていた。
曲げわっぱは、樹齢150年以上の天然秋田杉のみを使い、皮を削って、白木の柾目のところを選ぶ。 塗装は付けない。 長期に乾燥させた材料を、湯で80度に熱し、熱い内に折り曲げて、接着する。 初めのうちは火傷したが、次第に手の皮が厚くなったという。 装飾にもなる、合わせ目をつなぐ部分に、よくやると言われるほど手を掛ける。
曲げわっぱの弁当箱は、杉の香りも楽しめる。 ちょっと濡らしてから、ご飯やお菜をつめる。 冷やしても、ご飯がふっくらとして、美味しい。 ただし、カレーはだめ、香りと色が残るので…。
私は、曲げわっぱの弁当箱をいいなと思っていて、柴田慶信商店が浅草に店を出しているのを、知っていた。
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